すごろくや

勝手に積みゲートップ3

執筆:青山芳郎

はじめに

  はじめまして!すごろくやの積みゲー担当おじさん、あおやまと言います!
(※積みゲー=買ったものの遊べずに積んでしまっているゲーム)

 すごろくや入社前からボードゲーム以外にもトレーディングカードゲーム(MTGメイン、最近すごろくやではポケカが流行っているので始めようか迷っている)やテーブルトークRPGにも手を出しており積んでしまっているものも多いのですが、ボードゲームもご多分にもれず「購入スピード>遊ぶスピード」となっています。

 その中でも特に「まだだ、まだその時ではない」と自分に言い訳をして遊べていないボードゲームを、理由もあわせて紹介させて頂きます。

 基本的に外国語は苦手なので未翻訳物は有りません。どれも手に入る(と思う)物ですので興味があれば是非チャレンジしてみてください。

「予想以上に本格的だった」

第3位『手本引き』

 ボードゲームをある程度やっているとドミノを使ったゲームやマンカラと言った各国の伝統的なゲームに興味が出てくることがあると思います。その中でも特に日本の伝統ゲームとして任侠映画などで有名で、硬派なイメージが有る『手本引き』をすごろくやで発見し購入しました。

 そして説明書を確認した時の感想が「あ、これディプロマシーとかと同じで勝つとすべてを理解した気になれる代わりに、負けると自分の底を見切られた気になってめっちゃ凹むやつだ」というものでした。

 基本的に親と子に分かれ、親の出した札の数字を子が当てに行く、ただそれだけのゲームです。しかし親がこれまでに出した数字の履歴が表示され、子も1点賭けだけではなく倍率の違う複数賭けが出来るため、運の要素の無い完全な読み合いのゲームとなります。

 どれだけ深く考えられるかが非常に重要になっており、やると絶対に面白いけど遊ぶのにエネルギーが必要そうな内容でした。もちろん気軽に楽しんでも良いとは思うのですが、せっかくなので全員が全力で勝ちにこだわる劇画調の雰囲気を身に纏って遊べる様に準備をしたいなぁと思っているゲームです。

 購入後に知ったのですが、漫画のアカギの後半に登場しているので興味が有る方は読んでみると雰囲気がわかりやすいかもしれません。

「なるほどこれがパーティーゲーム(真)か」

第2位『ハリウッドライブス』

 「クニツィア氏の関わったパーティー用ゲームかー、本のタイプは珍しいけどどうなってんだろうなー」とあまり深く考えずに購入。そして内容を確認した時にはパーティーゲーム=気軽にワイワイ遊ぶゲームと言ったイメージだったんですが、ハリウッドライブスの場合はこのゲームをやること自体がパーティーを開催するようなものという意味だったということを思い知らされました。

 参加者はプロデューサーもしくは役者としていくつかのチームに分かれ、お題で出ている映画の予告編のストーリー作成と演技を行った上で、投票によってポイントやお金を稼ぐと言った内容になっています。

 演技をするゲームというのは他にもありますが、大体は一言とかジェスチャーだったりする中で、チームでストーリーや演出も考えつつ数分の演技を共同で行うというのはなかなか有りません、遊べる人数も7人から25人と多くなっています。

 しっかり演技をするというのは学生の頃の学芸会以来になるので、そういった意味でも非常に得難い機会だとは思うのですが、自由度が高くプレイヤー同士のコミュニケーションが非常に重要になり、どうしてもメンバーを集める際のハードルが高くなってしまいます。

 しかし近年のマーダーミステリーブームやTRPG人気もあってゲームで遊ぶ際の演じるということのハードルは下がりつつ有り、現在デジタル版も発売されているので遊ぶ機会を伺っているゲームになります。

「合体すれば重さも2倍!」

第1位 『文明の曙:西方帝国』

 ゲームそのものは1980年に発売された「Civilization」の流れを組むゲームで、PCゲームで有名なCivilizationシリーズの元となった有名なボードゲームです。また今発売されている「Sid Meier's Civilization: The Board Game」はPC版を元に再翻案した違うシステムのゲームとなっており、他のゲームではなかなかみない展開となっています。

 ゲーム内容として各プレイヤーは世代を超えた文明の指導者となり、他の文明と交易や争いをしながら発展させてい来ます。システムはそこまで難しくなくアグリコラやテラミスティカなどが遊べれば問題有りません。では何が問題なのかというと完全状態で遊ぶには人も時間も圧倒的に必要な点です。

 プレイ人数は5~9人、プレイ時間は6~12時間とこの時点でトワイライトインペリウム並かそれ以上の時間はかかりますが、思ったよりは重たくないかも知れません。しかしこのゲームの本気は『文明の曙:東方帝国』(日本語版未発売)と合体させることで発揮されます。ただでさえ多い最大プレイ人数が18人まで拡張され、マップも最大で4枚つなげて2メートル近くとお家にあるテールでは置けない仕様になっており、フル人数で最後まで遊ぶなら1泊2日の泊りがけでも完走できるか怪しいという重量級ゲームでも他にはない圧倒的ボリュームにあります。

 この「とりあえず理論上遊べるようにはなっているけど遊びやすさの調整とかは度外視しているぜ!」というのは嫌いじゃない、むしろ好きですが、やはり会社勤めをするようになってからは機会の調整が非常に難しいです。

 正直このゲームに関してははじめからフルメンバーで遊べるかどうかは度外視で購入しています。学生当時アバロンヒル社から発売された「Advanced Civilization」で楽しませてもらい、「Civilization」シリーズ自体に思い入れが有るので、こちらもいつの日にか合体してフル人数で遊ぶことを夢見て寝かせてある一品です。

最後に

 いかがだったでしょうか、少しでも共感していただける、もしくは反面教師として利用していただけると嬉しいです。第2回に続く事がないようにコロナが収まったらガッツリ遊んで行ければと思います!それまでは溜まりまくったSteam(&Switch、PS4)のゲーム消化しとかないと…

この記事を書いた人:あおやま

2019年入社。配送業務担当スタッフ。ディプロマシーやフンタなど、人間性が如実に現れるゲームは配って歩きたいくらいおすすめ。でも疲れるので、自分ではあまりやらない。ボードゲーム雑誌「TACTICS」のバックナンバーをちょくちょく買い集めていて、そろそろコンプリートできそう。