箱におじさんがいるゲーム
執筆:萩野谷美岬
						ボードゲーム、好きですか?
						
						わたしはボードゲームが大好きです。
						
						ボードゲームには、色々なジャンルのものがあります。
						例えば、みんなで会話を楽しみながらわいわい遊べるコミュニケーションゲームや、全員で協力して目標達成を目指す協力ゲーム、いろいろな効能のあるカードを組み合わせて自分だけの最強の山札を作りたいデッキ構築ゲームなんていうものもありますね。
						
						今回、私が皆様にお伝えしたいのは、そんないろいろなジャンルの中でも特に「箱におじさんがいる系ゲーム」の魅力です。
						
						「箱におじさんがいる系ゲーム」とは、文字通り、ボードゲームのパッケージにおじさんの絵が描かれているゲームのことです。
						
						箱におじさんがいる系ゲームは良いゲームが多い、とじっくりゲームが好きの間ではまことしやかに囁かれていますが、実際はどうなのでしょうか?
						
						具体的な例を見て行きましょう。
					
 
							
						箱におじさんが描いてありますね。
						おじさんが微笑みを浮かべながらこっちを向いて、このゲームのキーアイテムである赤い宝石を差し出しています。
						イスタンブールという土地にピッタリの素敵なおじさんですねぇ…
						
						続いてはこちら。
					
 
							
						旅団の向こう側に、建物に並ぶサイズのどでかいおじさんがいますねぇ。
						紙の束を抱えてこちらをキリッと見つめてくれているこのおじさんは、さながら旅の計画を立て、先々の手番を見据えたラクダやお金の運用方法を見出している熟練のプレイヤーのよう。彼とぜひ、マルコポーロの旅路を遊んでみたいものです。
						
						こちらはどうでしょうか?
					
 
							
						一見おしゃれな模様が1面に広がっているのかと思いきや、真ん中にいますね。
						涼しい目元とは裏腹に左端の口角が少し上がっているニヒルなおじさまが。
						まるで、そんな信仰力じゃ破門は免れないね、と私たちにつげているかのような表情です。
						
						どんどん行きましょう。こちら。
					
 
							
						おじさんがなんと3人も!!贅沢ですね!
						このおじさんたちは、向かって左からそれぞれ建物、牛、鉄道を司るおじさんとして、実際にゲームにも登場しています。建物おじさんは、タイルに描かれたお姿がまるで戦場カメラマンのようなので、気になる方はぜひ遊んでみてくださいね。
						
						さて、こちらの箱をみてください。
					
 
							
						おや?おじさん、いませんね?赤い建物が印象的な静かな風景が広がっているだけ…。
						ちょっと寂しい気持ちになりますが、
					
 
							
						いた!!!箱の横に豊かな髭を蓄えたおじさんが!!
						おじさんを見つけるとなんだか嬉しくなりませんか?これが箱のおじさんの魅力です。
						
						このゲームは、なんと、このおじさんたちにお魚を食べさせることができるのです。嬉しいですね!
					
まだまだ紹介し足りないくらいではありますが、次で最後です。
 
							
						おじさんが遠くの城を見つめています。おそらくあれがブルゴーニュの城なのでしょう。
						こっちを向いてよおじさん、と声をかけたくなってしまうような背中ですね。
						果たして彼のお顔は見れないのでしょうか?
						
						いえいえ、安心してください。
					
 
							
						ちゃんと正面を向いてくれました。
						腰に手を当てて、ちょっと迷惑そうな表情でこちらを向いてくれています。おじさんのお顔が確かめられて一安心ですね。
					
						ここまでで、5つの箱におじさんがいる系ゲームをご紹介してきました。
						
						ゲームの内容にはあまり触れていませんでしたが、どれもじっくり集中して楽しめるおすすめのゲームばかりです。
						
						もちろん、おじさんがいるからといって必ずしも面白いとは限りません。中には、あまり好きになれないゲームもあるでしょう。
						それでも、おじさんに惹かれて、どんなゲームなのかワクワクして、遊んでみたら自分にはちょっと合わなかったなという体験もボードゲームの楽しみ方の一つです。
						
						ルールや作者、テーマでボードゲームを選ぶように、箱にいるおじさんで、ボードゲームを選んでみるのはいかがでしょうか?						
					
この記事を書いた人:はぎのや
2019年入社。広報・商材管理担当スタッフ。刺身のツマを口の中で結べる、舌をひっくり返すことができる、という特技を持つほど舌が器用。編集担当が最後の晩餐で遊びたいゲームを聞いたところ、「長い時間で運の要素が少なくて…とかいろいろ考えたけど、一個に決められないので、グレートウェスタントレイル、オーディンの祝祭、サイズ、プエルトリコ、ブルゴーニュの城、マルコポーロの旅路、白ブラス、ツォルキン、テラフォーミングマーズ、ティオティワカン、クランズオブカレドニアとかそこらへんをどんどこやりながらふと気づいたら死、がいいなと思いました。」とボードゲームと心中する回答が提出された。
