すごろくや

適当な写真で遊ぶ『適当なカンケイ』

執筆:川島遼介

はじめに

こんにちは、すごろくやの川島です。

突然ですが、みなさんはボードゲームを工夫して遊んだことはありますか?
「遊びやすく、より盛り上がりやすくするためのルール改変」や「ゲーム外のものを用いて遊ぶ」など創意工夫してゲームを遊ぶことで本来のルールで遊ぶ以上の盛り上がりを実現します。

そこで今回は、実際に『適当なカンケイ』を工夫して遊んでみたいと思います。この記事を通してゲームを工夫する面白さをお伝えできればと思います。

『適当なカンケイ』とは

今回遊ぶゲーム『適当なカンケイ』とは、上図のように場に並べられた写真カード11枚の写真を、全員でよく見ながら、「他の人もきっとそうだろう」のメジャー指向で、5組の「関係していると思う」ペアと余り1枚に分割して手元に番号カードで仕込み、実際の答え合わせで生まれるドラマを楽しむ、「適切」で「いい加減」な関係を導くゲームです。同じペアを作っている人が多ければ多いほど得点が高くなるので周りの人が作りそうなペアを作ったつもりが志向にズレがあって違うペアを作ってしまった!というような悩ましさが面白いゲームです。

今回の工夫

そんな『適当なカンケイ』は写真をメインで使うゲームであり、同梱されている写真カードは150枚(両面で300画)存在しており、同じ写真の組み合わせが発生しにくいため何度でも遊べる仕様になっています。


同梱されている写真カードを使って遊ぶのも面白いですが、今回は写真カードの代わりにみんなが各々用意した写真を使って遊ぼうと思います。


今回実際に遊ぶのは佐久間、平井、そして私川島のスタッフ3人です。ゲームルール自体は変更せず、同梱の写真カードの代わりに「自分を形成する要素を含む写真」というテーマで各々がスマホのカメラロール内からピックアップした写真を持ち寄って遊んでみました。
なお、感染症対策として対面実施はせず、場の様子を上図のように画像で再現し、その画像を全員に共有した上でチャット上でコミュニケーションを取るという体制で遊びました。

実際にあそんでみた

川島:展開された11枚の写真をこじつけて5ペアと1枚余りを作ってください。よーい、スタート!


川島:なるほどね〜難しいな

平井:意外と難しいな、食べ物が結構あるぞ

川島:これとこれはみんな選びそうだな〜これとこれも近しいな

佐久間:言ってなかったんですけど『適当なカンケイ』めちゃめちゃ弱いんですよね

川島:そんなことある!?ww

平井:私は聞いてたよ!

佐久間:共感力がマイナス一兆

川島:そんなことある...?

平井:マイナス一兆はやばいな

佐久間:一個も思いつかん...これむっず!

平井:むずいねぇ!

川島:本編よりむずいかもしれん!

平井:そうだよねわかる〜いやむずいぞ〜

〜5分後〜

平井:うん、できた!

佐久間:はい、できました!

川島:お〜し俺もできた!じゃあ答え合わせしよう!じゃあ自信あるペアある人!

平井:いやないけど

川島:wwwwww

平井:あ!ちょっと待ってあるある!3・4!


川島:あぁ3・4同じく!

佐久間:...?

平井:違うんかもしや?

佐久間:3・4!?え!?

平井:傘と傘立てみたいな

佐久間:あ、これ傘なんだ!?ww見えてなかったww

【川島・平井2点獲得】

平井:他はね自信ない!

佐久間:じゃあ1・5!どうですか!?


川島:あ!1・5同じ!

佐久間:よーし!

平井:えまじ!?なんで?

川島:火を通した食べ物同士

佐久間:そうっすね!

【佐久間・川島2点獲得】

平井:うそー違ったわー!1・2にしちゃった!ご飯食べた後のレシートみたいな


川島:それで言えば俺2・9でした


佐久間:うわぁぁぁ!違う!

平井:9かぁ〜!へぇ〜

佐久間:数字が並んでいるので2・7で作りましたね


川島:あ〜!そっちかぁそれも確かに迷った!

平井:あ〜確かにねぇ〜細かくてそこまでみてなかったなぁ6・7にしちゃった


川島:6・7!?その心は!?

平井:なんか、人が作ったゲームとかシステムみたいな...

佐久間・川島:あ〜なるほどね
川島:俺は7・10で人が被写体っていうペア作りました


平井:う〜んそれ迷ったの〜

佐久間:結構感覚で3・8を青っぽいもの同士でくっつけましたね


平井:何ぃ〜!?

川島:あ〜そっちかぁ〜まぁ確かにそれもあるよな〜どっちも画面として青が多い感じだもんね
佐久間:全然合わない!!

川島:6・11でキャラクターのペアとかどうです?


佐久間:あ!!ある!

川島:うぉ!まじか!

佐久間・川島:やった〜!

【佐久間・川島2点獲得】

平井:え〜すご〜い!私ね〜5・11にしちゃった!円盤っぽいもの2個映っている感じ


川島:あ〜確かに!そっちもあったか〜!

平井:結構迷ったのよ!最初からそこに行ったわけではないの

川島:後発表してないのは?

平井:私8・10にした!キラキラしてるもの同士みたいな


佐久間:なるほど!

川島:それは思いつかなかったな〜

川島:ちなみに皆さん余ったのは?

平井:9だよ

佐久間:9!?僕4ですねぇ

川島:がぁ〜!8!!全員違う!

佐久間・川島・平井: wwwwwwwwwwww

川島:全く揃わない!w

佐久間:みんな自分の写真余らせてるのおもろいっすねw

川島:確かに!w自分の写真に対してだけこんなん選ばんやろ!って気持ちになるの面白いなw

最終得点

川島:6点
佐久間:4点
平井:2点

結果:川島の勝ち

写真解説

川島:ちなみに1番の写真は誰の?

平井:はい!私の!

佐久間:美味しそう!

平井:これはね、私が作った朝ごはんだったと思うんだけど、

佐久間:川島:え〜!?うまそう...!!

平井:シナモンパンケーキとベーコンにメープルシロップかけたやつと目玉焼き!

川島:オシャレ!

佐久間:欧米人みたいな朝食だ

川島:確かに!

平井:すごい好きなのよ。ベーコンにメープルシロップかけたりとか甘いものとしょっぱいものの組み合わせが好き!

平井:2は〜?

佐久間:2は僕です!テンション上がって行ったフィリピンの卒業旅行の初日の夜に、イカを僕が100gしか頼まなかったのに、会計見たら800gって書いてあって...wwwww

佐久間・川島・平井: wwwwwwwwwwwwwww

佐久間:それでめっちゃ店員に文句言ったら、最終的に「いやこれはサービスフィーです。」っていう苦し紛れの言い訳されてすごい揉めたっていうレシートww

川島:思い出のレシートなんだww苦い思い出だなぁww

平井:そうなんだ!2・8でもよかったな〜

川島:あ〜確かに!

佐久間:ちなみに3は何ですか!?

川島:僕のやつですね!

平井:やばいねこれ

川島:大学の通学路に電線があるんですけど、そこに傘が刺さってたっていう光景ですね

佐久間:えぇ...

平井:どういう状況!?

川島:二、三ヶ月くらい放置されていましたねw

平井:え、これ怖いよね。台風とかあったら100%落ちてくるじゃんw

佐久間:なんか傘から湯気出てない!?大丈夫!?w

川島:雲がいい感じに映ってるだけなんで安全です!wwいい感じに傘の一点だけで支えてる絶妙なバランスが好きなんですよね

平井:「メダカいます」は誰?

佐久間:僕ですね、これはもうそのまんまです。どこかの飲食店の入り口にあったもので、犠牲になったメダカがいたんだなっていう気持ちで可哀想で撮っちゃいました 川島:雨に濡れた傘汚いしなぁ...

佐久間:でもこれ写真だとわかりにくいんですけど、傘立てって細くて腰くらいの高さのイメージじゃないですか。でもこれ結構大きくて (地表から150~160cmくらいのところを指差しながら)

平井:えっそんなでかいんだww

佐久間:こんなに高さあるのになんで無理矢理傘入れようとしたんだろうって思いますねww

川島:上から無理やり入れようとしたのかなww

平井:そんなに大きいものを傘立てと間違うヤツは巨人なのでは!?w

佐久間・川島・平井: wwww

佐久間:メダカをダメにしに行ってたかもしれないww

平井:「傘立てだと思って...」っていう変な言い訳をしてたかもねww佐久間氏変な言い訳シリーズ多いなww

川島:怖いなぁ...

川島:5は誰の?

平井:私だよ〜

佐久間:また欧米人みたいな感じだ

平井:これはね、オーストラリア人の家でMARBEL映画を一から見ていく会を定期的にやってるんだけど、それをやっている時に頼んだピザで

川島:楽しそうだ

佐久間:すごい

平井:右のピザがアメリカーノっていうピザなんだけど、フライドポテトが乗ってるの。それに対してオーストラリア人の友達がはちゃめちゃにキレてるの

川島:え!?ダメなん!?

平井:「ピザの上にポテトを乗せるな!」「アメリカ人のやることはわからん!」って言いながら分けてたw

川島:取り除くの!?

平井:皿に取り分けてたw

佐久間:ある種お得ですね。サイドディッシュもついてくるっていうw

平井:でもポテトはポテトでちゃんとうまいのよ。美味しかった!これいい写真!

川島:確かにうまそう〜!

川島:6番が僕ですね!

平井:川島さんだと思った

川島:僕が研究室で使ってるロボットですね

平井:何ちゃん!?

川島:ソフトバンク社が出してるnaoっていうロボットですね、Pepperの兄弟機です

平井:Pepperかと思った!

川島:Pepperと違って二足歩行なんですよ!あいつはホイールで動いてるんで

平井:あいつは滑ってくもんね

川島:実験に今度使うんですけど、一台なんと約200万円するんですよ!

佐久間:平井:えぇ〜!?やば!

川島:7番!

佐久間:7番は僕のですね。僕はサッカーゲームのFIFAっていうのが狂おしいほど好きなんですけど

平井:そうなんだ!

佐久間:オンライン対戦よりオフライン対戦の方が遊ぶっていうちょっと変な人なんですけどw

川島:えぇ!?ww珍しいな!!

佐久間:一人で黙々と選手を育てるっていうタイプなんですけど、この写真の選手のステータスは並に見えるんですけど、よくよく見てみると「49試合49ゴールっていう」化け物みたいな戦績を叩き出したシーズンが嬉しすぎてスクショしたものですww

平井:見えないよぉ!w端っこに書いてあるのか!

佐久間:化け物ストライカーを育て上げた写真ですねw

川島:そういうことか〜ボード作るときに文字潰しちゃったよ〜

佐久間:ちょっと左上に進捗度が100って出てるんですけどこれが MAXなんですよねw

川島・平井:すげぇ!wwwカンストしてんじゃん

川島:FIFAオフラインでやり込んでる人初めて見たww

佐久間:相当レアですねww

平井:8は誰〜?

川島:8は僕です!僕サカナクション好きで初めてライブに行った時の写真です 佐久間:へぇ〜

川島:幕張メッセでライブ見たことある人ならわかると思うんですけど、普通のアーティストだと会場が広すぎて音割れしたりして聞こえ方が悪かったりするんですよ。でもサカナクションの場合は6.1chっていう立体音響のシステムを使ってて会場を取り囲むように300機以上のスピーカーが設置されていて一番後ろにいたのにめちゃくちゃ音が良くて感動したっていう写真ですね!

佐久間・平井:へぇ〜!すご!

川島:9番は?

平井:私私!

川島:うまそう...!

平井:桃ですよ〜!これは山梨に住んでる中一の友達が送ってきてくれた桃!

川島:へぇ〜!

平井:山梨の桃ってすごく美味しいんだけど今年の夏は雨があんまり降らなかったから甘さが凝縮されてて例年の桃よりさらに美味しいらしいの!スーパー美味かったから撮ったの

佐久間:嬉しいっすねこういうの!

平井:「今年は会えなかったから送るね!」って言って送ってくれたの!

佐久間:次も平井さんかな?

平井:次も平井!私の今の爪!

川島:あ〜今の爪なのか!親指の塗りすごいっすね

平井:そうそう、これネイリストにやってもらったの!

佐久間:これなんの柄なんすか?

平井:わかんない!こういうデザインでカタログに載っててそれ選んだ感じ!

川島:なるほど〜

平井:ミラーっていう銀色の部分がすごい粒子の細かい銀色の粒を塗り込んでこうなってるの!

佐久間・川島:へぇ〜!!面白い!

平井:最後!11は?

佐久間:これは僕です!僕はミニオンが好きなんですよ

平井:なんで?

佐久間:「なんで?」!??!可愛いから...ww

川島:平井: wwwww

佐久間:ミニオンが描かれてるものはすぐ買っちゃうんですよね〜だから家が結構ミニオンで溢れてるんですよ

平井:へぇ〜そうなんだ!

川島:世の中めちゃくちゃミニオングッズ多いけど...

佐久間:そうなんすよ!アイマスクとか日用品までコラボしてて全部は買えないですけどミニオンが好きっていう

川島:ちなみにこれはなんのお菓子なんですか?

佐久間:これはオレオみたいなやつですね

川島:どこのお菓子なんですか?

佐久間:どこのお菓子だろう...

川島・平井:そんなことある!?

佐久間:KALDIとかに売ってたんじゃないですかね

川島:あ〜そういうことか!

平井:ビスケットって書いてある文字何語だろう?

佐久間:わかんない...

平井:不思議だ...!

佐久間:手合わせてこっち見てるミニオンあざとくて可愛くないですか!?

川島:確かに可愛い!どこかで買ってきたお土産の写真だと思ってたけど完全にミニオンが好きで買ったお菓子だったのかww

平井:私もそれだと思ってた!ミニオン好きなんだ〜

佐久間:ミニオンめっちゃ好きでぬいぐるみとかもめっちゃ持ってるんすよね〜!

川島・平井:へぇ〜!いいな〜!

川島:かなり写真のチョイスに個性が出ましたね

平井:確かにー!違うのにすればよかった!

川島:いいですね!写真変えてもう一回!ってのもいいですし、お題変えて写真も変えて遊ぶのも面白そうですね

平井:ね!

川島:今回公開のウェブサイトに掲載するっていう手前、載せられないような写真もあったと思うんですけど、仲間内で遊ぶだけなら思い出の写真とか使ったら面白そうですよね!

まとめ

いかがだったでしょうか。このように少しの工夫でゲーム本来の面白さに+αの楽しみを生み出すことができます。また、今回のように工夫次第では対面せずともゲームが遊べるようになります。

ここで紹介した他にも「このゲームならこんな工夫!」といったようにゲームに合わせた工夫「このメンバーで遊ぶならこんな工夫!」といったメンバーに合わせた工夫を行うことで、マンネリ化の解消や遊ぶ集団に合わせた盛り上がりが期待でき、思い出に残る1ゲームになること間違いなしです!

それでは、さようなら。

この記事を書いた人:川島

2019年入社。店舗担当スタッフ。ついつい遊んでしまうゲームは「ハゲタカのえじき」「コーテックス1 ブレインチャレンジ」。「大脳皮質」という意味を持つコーテックスだが、このゲームで脳科学の博士号を取った2人を倒したことがある。