わたしのおすすめゲームリストMy Favorite Gamelist
いけだてつやセレクト
ずっと遊びたいゲーム
【プロフィール】1982年生まれ。プロダクション人力舎所属。
ボードゲームや高校野球大好き芸人として幅広く活動中。
すごろくや取り扱い中のセレクト品
すごろくや取り扱い外のセレクト品
沼に沈められたゲーム
「鼠と密告者」
このゲームを買ったのはまだすごろくやさんが高円寺南口側のビルに入っていた頃でした。まだボードゲーム駆け出しのような時で店員さんに「何か面白いゲームあります?」と聞きました。今思うと人数は?ジャンルは?時間は?値段は?そのような詳細を伝えない無知が故の投げっぱなし要求を店員さんにしたなぁと思います。
ただそんな迷惑な質問でも快くリスニングしてくださり遊んできたゲームの傾向なんかから一つのゲームを紹介してくれました、あの時丁寧に説明していただけたのが今もボードゲームを遊んでるところに繋がるのかなぁとも思います。
紹介してくれたゲームは箱絵を見た第一印象で「つまんなそー」だったんですが細かな説明を熱心にしてくださりそこまで言うなら買ってみるかと購入を決意しました。それが「鼠と密告者」です。
ゲームはそれぞれプレイヤーが窃盗団のリーダーとして銀行や美術館など様々な場所に盗みを働きに行きお宝をゲットするというもの、その際に人の窃盗団と同じ場所を選んだり人がいきそうなところにスパイを仕掛けたりすることができるいわゆるバッティングゲームです。
シンプルなルールながら駆け引きがとても刺激的で初めて遊んだときに20分ほどで終わるゲームが何度も遊んで5時間ぐらい経っていて喉の渇きで我に帰って終了したのを覚えています。
それからしばらくして仕事で鹿児島の離島で漁師さんと漁をするというロケの仕事がはいりその時荷物に「鼠と密告者」を入れて行きました。
天候不良で船が出せず3日ほどロケが出来ず宿に缶詰になったのでやる事もないという時スタッフさんと漁師さんに「こんなのあるんですけどやりません?」とお誘いしたところ最初は怪訝そうな顔をしていた面々も半ば無理やり遊んでもらったところのめり込んでいって悪天候で今日も船が出せないとなるやソワソワしだすスタッフさんと漁師さん、スタッフさんから「鼠いっときます?」と言い出してきたのはいまだに嬉しかったです。
ボードゲーム未開の離島に初めて持ち込んだボードゲームかもしれません、私もまるでフランシスコザビエルのようにボードゲームの布教をしたような気持ちでした。
全く遊んだことのない人でもあんなにのめり込む物だと認識させてもらったボードゲームでいまだに大切なゲームの一つです!
ゲーマー以外にも勧めたいゲーム
「ディスクカバー」
私は無類のお酒好きでお店でも家でも何も予定がないなら朝からでもついつい飲んでしまう飲兵衛です。
お酒を飲んでる時音楽があるとなお最高!
以前から「お酒を飲んでる時にできるゲームってないかなぁ」と思っていました。
飲んでる時という状況だと出来るものが限られます。
難解なルールがあるゲームは難しい、場所を取るものはおつまみが置けない、バランス系は手元が怪しい。などなど。
さらに少しルールが緩く感覚的なものはないか?と思っていた時にこのゲームに出会いました!
使うものはカード4枚とランダムに流れる音楽だけ!正解も不正解もないのにあーだこーだと皆んなで語れる!何度でもリプレイしたくなる!そんな理想的なゲームです!
73人のアーティストが書いた100枚の実際にありそうなレコードジャケット風のイラストカードを4枚並べてなんでもいいので音楽を流す、あとはその曲を聞いた全員が「この曲の入ってるレコードってこのジャケットだよね!」とイメージを言い合って多数派に入ればポイントという遊び方!
今はサブスクの時代でCDを買ったりする機会が減っているかもしれないですが買ったりレンタルしてた世代の僕にはドストライクで、ジャケット見ながら「こんな感じの曲入ってそう」と思いながら買う「ジャケ買い」を思い出させてくれます!
正解も何もないのに「このジャケットの時このバンド勢いあったわー」「ヨーロッパツアーの時のアルバムだよね?」などと勝手なイメージから妄想を語り合うのも楽しいです!
もちろんお酒の席じゃなくても最高に面白くて素敵なアートワークのカードが並ぶのも嬉しいゲームです!
ゲーマーもそうじゃない人も音楽のイメージで繋がれる最良のゲームです!
頭から煙が出るぐらい愛してるゲーム
「クレイジータイム」
以前すごろくやさんで行われた「ゲストMCの偏愛ボードゲーム会」で僕が持って行ったゲームでその通り僕が愛してやまないゲームです!
現在JELLYJELLYGAMESさんで再販されているこのゲームですが初めて遊んだ時に「めちゃくちゃ好きだけど好み分かれるだろうなぁ」とまさに偏愛的なものを感じたゲームです。
現在JELLYJELLYGAMESさんが出している「クレイジータイム」は僕の好きな要素そのままに遊びやすくなっています!
このゲームは時間の書かれているカードを全員裏向きに積み「一時、二時」など順番に言いながらカードをめくり言った時間とカードの時間が合っていたら真ん中のカードを叩く、この時に1番遅い人がペナルティという基本ルールがある中でどんどん新しいルールが追加されて行き混乱していくゲームになります!
さらに面白いのが数ラウンドやっていくゲームですがラウンドごとに勝ったプレイヤーは席を外してその間に残ったプレイヤーが新しいルールを作ってそのタイトルを考えそれだけ席を外したプレイヤーに伝えるというもの!
このルールがかなり好きで席を外していたプレイヤーは急に他のプレイヤーがおかしなことをやっているのにそれがなんなのか分からず真似してみたらルールじゃなくてペナルティなどになって行きます!
ただでさえ混乱する中でわからないルールがあったりルールが増えて前のルールを忘れていたりどんどんテンパってきて全員がおかしくなっていく姿がたまりません!
頭から煙が出るぐらい混乱しますがルール通りに進めていけた時の快感もたまりません!
クセのあるゲームではあると思いますがクセがあるからこそハマった時はトコトンハマります!僕はまさにこのクセのあるゲームにトコトンハマった1人です!
初めて夜更かししたゲーム
「モダンアート」
ボードゲームで遊んだのがいつが初めてだったか?というのは正直正確に覚えていません。
ただ初めて朝になるまで遊んだボードゲームがなんだったのかというのはいまだに覚えています。
1992年に発売されたゲームですが出会ったのはそこから10年近くたった時でした。
このゲームもまたすごろくやさんに友人と行った時にお勧めしていただいて買ったゲームです。
全員が画商となって新人画家の作品を売りに出しお金を稼いでいく「競ゲーム」になります。
今人気のある画家を見極めて安い値段で買ったり新しい画家を市場で流行らせたり画商の擬似体験が楽しいです!
そしてその競りのやり方が複数あり全員が手の中にお金を握り1番多く握ってた人が勝ったり、1人ずつ価格を上げて行ったり、他の画家の絵と抱き合わせで売ったりさまざまな競りのやり方がとても面白いです!
初めて遊んだ時にこのシステムが刺さりすぎて負けたら悔しくて「もう一回やろう!」勝ったら気持ち良すぎて「もう一回やろう!!」真ん中ぐらいの順位だったら「とにかくもう一回やろう!」と何度でも遊びたくなってしまいました!その感覚は一緒に遊んだ友人も一緒だったようで自分と同じように「もう一回!」コールが続き気が付けば夜始めたゲームだったのに新聞屋さんのバイクの音で朝になっているのに気がついたのを覚えています。
頭を使ってあーだこーだ言っていたらお腹が空いて牛丼屋さんに牛丼を食べに行きお会計の時に自然と小銭を手の中に握ってゲームのように店員さんに差し出して「えっ?」みたいな顔をされました笑
ここまでゲームに夢中にさせてくれたのはこのゲームが最初だったと思います!
1人になっても遊んでしまうゲーム
「ハイパーロボット」
ボードゲームにはプレイ人数が箱に書かれています、5人や4人などよく見るし中には1人で遊ぶゲームなど様々です。
しかしこのゲームのプレイ人数は無限です!
数台のロボットが壁に囲まれた迷路のような盤面に置かれていてそのロボット達は直線に移動して壁にぶつかったり他のロボットにぶつかるまで進むという性能で目的地まで何手でそのロボットを運べるのかを考えるというゲームです!
僕はこのゲームが大好きで実際に自宅で友人と遊んでいる時「じゃあそろそろ帰るよ」と1人、2人と帰って行って最終的に1人になった後もゲームをしまわずに1人で遊んでしまうほど中毒性があります!
さらにそれだけでは飽き足らず実際に盤面にロボットを置いた状態で何枚もスマホで写真に撮って移動中や寝る前なんかに1人で何問も解いて楽しんでいます!
この解けた時の気持ち良さがたまらなく好きでいまだについつい遊んでしまう最高なゲームです。