わたしのおすすめゲームリストMy Favorite Gamelist

Raito セレクト

遊んだゲーム5選

【プロフィール】DIME Gaming所属の専業ゲーマー。スマブラSPをメイン競技に据え幅広く活動中。

すごろくや取り扱い中のセレクト品

お邪魔者
カタン
アールライバルズ
ゲームリスト

すごろくや取り扱い外のセレクト品

ジャストワン
ゴリラ人狼

お邪魔者

金採掘を目的にしたドワーフが金脈までたどり着くことを目的としたゲームだ。プレイヤー達には金鉱掘りというロールが与えられ、各ターン配られたカードを使って協力しながら道を開拓していく。ただし金鉱掘りの中にはお邪魔ものという妨害ロールも紛れていて、金の採取を妨害してくる。人狼でいうところの狼のようなもの。使えるカードには限りがあるため、金脈に辿り着く前に手札が尽きるとゲーム終了。お邪魔ものに金を取られて敗北となる。

ここまでがゲームの概要。

初見プレイ時には4人が集まったが、誰もルールがイマイチ掴めていない状態。唯一ルールを知る佐藤君がガイドを務めながら全員でゲームを理解していくことに。
このゲームで最も肝心なのは敵(お邪魔もの)が誰なのかを特定することだ。しかし誰も自分はお邪魔ものであると宣言しない。当然だ。お邪魔ものであることがバレてしまうとゲーム序盤から標的に遭い、タコ殴りにされる。初心者が何も身動きが取れない状態で数十分も放置を喰らうのはキツい。最悪ゲームを嫌いになってもおかしくないだろう。
誰も発言しない気まずい空気感の中ゲームはスタートしてしまったが、そんな中で支えとなってくれたのは佐藤君のわかりやすいガイドだった。

「道を間違えたら落石カードで取り除けるから、最初はガンガン道を作ろう」
妨害を防ぐカードは大切だけど、序盤は道カードを多く確保しといた方が進めやすい」

それらしい、誰が聞いても納得できるアドバイスを沢山してくれた。
彼のおかげで他プレイヤーの緊張も解れ、皆どんどん道を開拓していく。選択肢が多い中で、的確なアドバイスを混ぜながらサポートに徹する彼の姿勢はゲームのガイドとして100点だ。一見ゲームは問題なく進行していたかのように思えた。あと少しでゴール地点に辿り着く…そんなとき事件は起きた。

「引っかかったなバ〇共が!!!!」

突然、豹変した佐藤君が叫びだしながら落石カードを使用。一瞬何が起こったのか理解できず混乱したが、ゲームの惨状を見て皆我に返った。

佐藤に騙されたのだ。コイツには初心者にゲームを好きになってもらいたいという感情は微塵もない。その場で苦しむ初心者を見て悦に浸りたい。ただそれだけだった。自分も含めプレイヤー達には怒りが満ちる。なんとかして佐藤を潰してやりたい。しかし落石を仕掛けられた道を復旧するカードは手元にはない。追加ドローでカードを引こうにも正体を現した佐藤は次々に妨害を仕掛けてくる。
このゲーム、プレイヤーに直接妨害を仕掛けられると道カードが置けなくなる。修復するためのカードも当然用意されているが、佐藤の「今はいらない」という助言によってそれらのカードは既に捨ててしまっていた。手元にはただの紙屑と化した道カードのみ。全てはヤツの掌の上だ。

こうして綺麗にゲームに詰まされたプレイヤー3人は、成す術もなく手札が尽きてゲーム終了。響き渡るのは佐藤の笑い声のみ。普通ならここで彼の狂気にドン引きしてゲームをやめるだろう。しかしここに揃っているのは負けず嫌いの似た者同士たち。佐藤への復讐を誓い、ゲームの沼へ引きずり込まれてしまった。

このゲームからは大事なものを学ぶことができる。ひとつは人を簡単に信用してはいけないということ。ふたつ目はそんな状況下で信頼できる仲間を見つけられることの尊さ。彼は憎まれ役を買って出たことで、その2つの大事さに気づかせてくれたのだと思う。

ありがとう佐藤。次あったら確実に潰す。

カタン

ボードゲーム界隈の大御所。人気がとても高く、インターネットの友人を通じてプレイしたことがある。
このゲームはある種の陣取りゲームで、拠点近くの資源(麦、羊、木材など)を回収し、その資源を元に交易や開拓を進めて発展させていく内容となっている。欲しい資源が足りないときは他のプレイヤーと交渉し交換してもらう。資源を出し渋っているとほかのプレイヤーが交易を始めたときに不利になる。独占した資源をどう扱うかの駆け引きが面白いゲームだ。

しかし初心者にとってはルールが難しい。初心者は資源を集めても運用が困難だし、交換レートもイマイチわからない。このままでは経験者にボロ負けすることは必至だろう。

そこで思いついた作戦が発展カード(チャンスカード)を活用することだ。特定の資源と交換できるこのカードは、使うだけで盤面を大きく有利に進めることができる。

中でもソルジャーカードは、相手の妨害&資源強奪が行えるうえに3回使うと勝利ポイントを稼ぐことができる。もはや戦略等は関係ない。ひたすら妨害して有利になる。シンプルかつ分かりやすい構造だ。
ひたすら妨害を繰り返し資材を集めて開拓する。いける。勝利条件である勝利ポイント10到達までの道のりは見えた。他プレイヤーからは当然恨みを買うだろうがこの方法しかない。すまないが今回は自分が勝たせてもらう。勝利を確信したところで他プレイヤーから宣言が入る。

「勝利ポイント8達成。手持ちの勝利ポイントカード2枚で10。俺の勝ちです」

発展カードのうち、ただ勝利ポイントをカウントする重要カード勝利ポイントカード。その2枚を独占されていた。
自分はソルジャーカードで妨害することしか考えていなかったので、勝利ポイントカードの重要性を見落としていた。なんなら直接効果のないハズレカードとすら思っていた。
結果的に妨害しまくった自分は他プレイヤーからは怒りの標的に遭い、勝利の味を知らないままゲームはあえなく終わってしまった。なんなんだこの虚無感は。次やるときはまっとうにルールを覚えて攻略しようと思う。

アールライバルズ

0~7の強さを持った8種類のカードを駆使して戦うカードゲーム。
遊戯王やデュエルマスターズをよりカンタンにしたもので、同じデッキを用いる関係で一見すると運の要素が強くなるように見えてしまう。しかし各カードが持つ能力を駆使することで、実力が大きく発揮される戦略ゲームに早変わりする。
様々な戦略があるのだが、すべてのカードを使いこなすのは結構難しい。このゲームを楽しむために、初心者にはまず手軽に気持ち良くなれる方法を知ってもらいたいと思う。

このゲームで最も気持ちが良い瞬間は王子を姫で刺すことだ。

姫はパワー①、かつこれといった能力もないという、このゲームにおいてぶっちぎりの最弱カードである。極力使わずに勝てるならそうしたい。誰もがそう思うハズだ。

一方で王子はパワー⑦。このゲーム最強のパワーを持つカードだが、姫には勝てないという弱点がある。勝てないどころか、姫を被せられると即敗北する。

先に4勝した方が勝つこのゲームにおいて、圧倒的パワーの王子で3勝目をもぎ取るのがセオリー中のセオリー。そんな劣勢の状況であえて姫を投げることで相手の度肝を抜かす。これ以上に気持ちいい瞬間は中々ない。脳から色々出る。手軽に脳から色々出したい方にはぜひこのゲームをオススメしたい。

ジャストワン

このゲームは複数のプレイヤーがヒントを出し、それを元に一人の回答者がお題を推理するゲーム。構造自体はかなりシンプルだ。

ただしヒントが被ると一発アウト。被ったヒントの内容は見れなくなるし、地元ルール適用で何故かペナルティ(お酒を追加で飲む)まで設けられた。
当然お題に対して分かりやすいヒントを選んでしまうと被りやすくなるため、少し捻って他と被らない、けれども伝わりやすいヒントを選択しなければならない。

例えば火山というお題が出たなら、分かりやすいものとして噴火、マグマ、溶岩、富士山なんかがあるだろう。
しかし前述したとおりこれらは被りやすいヒントだ。このままではペナルティが適用されてしまう。簡単な答えで妥協せず、更に捻っていくことで自ずと解は出せるだろう。


そう、蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)だ。

呪術廻戦の愛される敵キャラ漏瑚というキャラクター。彼は火山をモチーフにしたキャラデザインであり、必殺技のひとつでもある領域展開・蓋棺鉄囲山は呪術ファンの間でも有名だ。

本来であればより簡潔に漏瑚とだけ書いても火山を連想できるだろうが、この場に同じ呪術ファンがいた場合被りのリスクが生じてしまうだろう。縛りはより強く色濃く、あえて彼の必殺技を書くことでリスクケアをしつつ絶大なヒントとして確立させる。仮に気づかなかったとしても他のヒントから火山を連想できれば「へぇ~呪術廻戦って火山モチーフのキャラが出てくるんだ!面白そうだな~!」と作品に興味を持つキッカケとして作用する。ただのヒントなのに2度おいしい。これが、これこそがこのゲームにおける必勝法なのである。

ちなみに結果だけ伝えると、僕のヒントはミリも役に立たなかったようで、似たようなことを繰り返しているうちに「(人狼の役職である)狂人」扱いされてしまった。やりすぎには注意が必要らしい。

ゴリラ人狼

最後に紹介するものは自分がプレイしたことがないゲームについて。

ボドゲに対する熱い思いを語ってほしいと言われた一方で、これまでの人生であまりボードゲームを遊んでこなかった。幾つかの遊んだゲームの記憶を思い出してみたが、それでも4つが限界だった。
記事の条件が5つなのでこのままでは架空のゲームを体験したかのように書かなければならない。ゲーマーとしてプレイしたこともないゲームの思い出を語るのは不可能だ。そこだけは間違えてはいけない。なので5つ目のゲームは自分が遊んでみたいものを挙げてみようと思う。

5つ目のゲームはゴリラ人狼だ。

このゲーム、ルールは基本的に人狼とあまり大差ない。参加者の中に紛れた密猟者(人狼ポジション)をプレイヤーが特定していくゲーム。単純明快だ。
しかし問題がある。プレイヤーはゴリラなので『ウホッ』以外の言語を話すことができない。
一応ジェスチャーは可能だが、うなずき、横振り、指差し、ドラミング以外は禁じられている。いかにゴリラといえど高度なジェスチャーは当然できない。こんな状態で多数決をして密猟者を特定しなければならない。議論もクソもない。

攻略の糸口は完全にノリと勢いだけである。このような頭を使わずに戦えるゲームが本当に大好きなので、いつか確実にプレイしてみたいと思う。とりあえず佐藤君を誘ってみようかな。なんの意味もなくヤツを密猟者として追放したい。文句は言われるだろうけど、別にいいか。ゴリラの言うことなんて何もわからないから。