わたしのおすすめゲームリストMy Favorite Gamelist
上野セレクト
5人くらいのボドゲ会でよく遊ぶベストゲーム
【プロフィール】都内某所のラブホスタッフ。著書に『ラブホの上野さん』『ラブゼミ』『ラブホの上野さんの恋愛相談』など多数
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私の家で月1くらいの頻度で開催されるボドゲ会でよく遊ぶゲームを5つ選定させて頂きました。
その中で今回私が紹介したいのが『スコットランドヤード東京』で御座います。
このゲームはプレイヤーが「犯人」と「警察」に分かれて戦う鬼ごっこゲーム。200マス以上あるマスを移動しながら警察は犯人を追い詰めようとしてきます。重要なのは「犯人の姿は見えない」ということ。ですので警察はかすかな痕跡と推理で犯人の居場所を特定しようとしなければなりません。
そんな『スコットランドヤード東京』の魅力を今回は犯人と警察の2つの立場から語らせて頂きます。
まず犯人の立場から。犯人の楽しさは何と言っても「他のプレイヤーを振り回せる」ということ。
警察共は犯人を追い詰めようと必死で相談し推理してくれるわけなのですが、その推理は往々にして的外れ。そんなところにいないのに、あれこれ理屈を並べて「犯人は絶対にここにいるはず!」とか言っている姿を見るとニヤニヤが抑えられません。
しかしニヤニヤしていては推理が的外れと警察に言っているようなものですから、それを抑えるのがまた楽しい。逆に推理が当たっているのにニヤニヤしてみたり、その逆だったり、とにかく自分以外のプレイヤーが自分の一挙手一投足に翻弄される姿を見るのはこの上なく楽しいもので御座います。
続いて警察側の立場から。我々警察は皆で協力し、ニヤニヤしている犯人をボコボコにしなければなりません。
こっちが必死で推理しているのに「ふーん、そういう風に考えるんだ」とか「へー、まぁ当たってるかもしれないね」とか舐めたこと言っている犯人をボコボコに叩きのめすのは最高の愉悦でしょう。
無論ニヤニヤしている犯人にそのまま逃げ切られた時の屈辱は半端なものでは御座いません。だからこそついさっきまで余裕をぶっこいていた犯人の顔面を蒼白にした時の喜びもひとしおで御座います。
ちなみに『スコットランドヤード東京』は『スコットランドヤード』というゲームをルールはそのままに東京風にしたもので御座いますが、遊ぶなら圧倒的に『スコットランドヤード東京』がオススメです。
「犯人は200番のマスにいると思う」と推理するより「犯人はたぶんお台場あたりだ」と推理した方が鉄腕ダッシュの100人刑事みたいで楽しいですし、何よりも東京版は「レインボーブリッジを封鎖できる」ので東京版を選ばない理由が御座いません。お値段も同じですし。