美術品を横取りする機会を探るゲームアートの横取り
- 作者:
- Reiner Knizia
- イラスト:
- Petra Eriksson
『アートの横取り』は、全員盗賊団の一味として、盗み出した美術品の取り分を誰よりも多く確保すべく、手札の数値カードの運用でライバルたちから高価な美術品を横取りする機会を探り合うゲームです。
ゲーム内容
テーブルに置かれた0〜5の得点が振られたチップを、1人ずつ時計回りの順番で手元の数値カードのうち1枚を捨て札にすることで同じ値のチップを手元に確保していきます。
もし、捨て札にしたカードと同じ値のチップがテーブル中央になければ、それを持っているライバルの手元から横取りします。一度横取りしたものもさらに横取りをされたりしながら、お互いにチップを奪い合っていくのです。
テーブルの中央からすべてのチップが無くなったら、1ラウンド終了。手札はそのまま引継ぎつつ、次のチップの山を表向きに広げて次のラウンドを始めます。
アリバイ
チップには数値の脇に白い丸がついたものがあります。
この白丸はこの盗難事件に関わっていない証拠(=アリバイ)を表していて、ゲーム終了時にこのアリバイが一番少ないとゲームから脱落になってしまうのです。
これによって「誰が一番得点を持っていそうか」「アリバイは足りているか」「どのタイミングで奪いにいくべきか」といった駆け引きが白熱することでしょう。
特別なカード
奪い合いをうまく立ち回るために、時には数値に関係なくテーブル中央からチップを確保できる「欲張りな泥棒カード」や、1回だけライバルの横取りを防げる番犬コマを確保する「番犬カード」、4か5の高得点チップをもっていればさらに得点が増える特別なボスチップが得られる「ボスカード」のような特別な効果のカードも有効に活用していきましょう。
番犬カードで番犬コマを確保
ゲームの終了
全4ラウンドが終わったらゲーム終了です。確保したチップに記されたアリバイの数を比べて一番少ない人は脱落、残りの人たちでチップの合計値が一番大きい人が優勝です。
最多得点でもアリバイが最少だと脱落
★ここがおすすめ
お互いの手元の状況を睨みつつ、ライバルの手元からチップを奪うタイミングを見計らったり、ラウンドをいつ終わらせるべきかを図る駆け引きが楽しいゲームです。説明5分程度ですぐに遊べるシンプルなルールで短時間で楽しめますが、数値カードの内訳や場に登場する窃盗品チップの構成などをよく考えて、先々の展開を読んだりと大人同士でじっくり楽しめる奥深さも兼ね備えています。
短時間でじっくり楽しめる、小学校高学年から大人向けとしてかなりおすすめです。
解説動画『アートの横取り』
ゲームの魅力を、専門家が実際のプレイの実況によって深掘り解説する動画です。
かなり詳しく考え所やそれぞれのプレイヤーの思惑までわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
2022年の改訂版
日本版を含む2022年の改訂版では、2021年の初版(海外版のみ)に対して、美術品チップの得点が1枚分変更されています。初版では3ラウンド目に「ボス」のチップが2枚存在していましたが、うち1枚は「5」になりました。
フォローアップ通知対象品
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製品情報
- メーカー :
- Helvetiq(ヘルべティック, スイス)
- 初版発行年 :
- 2021年
- 国内版制作 :
- すごろくや(日本)
- 販売元 :
- すごろくや(日本)
- 国内版発行年 :
- 2022年09月
- 箱サイズ :
- 80 × 140 × 50mm
- 内容物 :
- カード 55枚, チップ 36枚, 番犬コマ 1個, 説明書(英/日) 各1部
- 説明書言語 :
- 日本語
- 製造国 :
- 中国
- JANコード :
- 4571345800953
- 定価 :
- 2310円(税込)