敵チームの暗号伝達を解読するゲームデクリプト


- 作者:
- Thomas Dagenais-Lespérance
- イラスト:
- NILS
Fabien Fulchiron
Manuel Sanchez
『デクリプト』は、毎回各チームの出題者1人ずつが、秘密の指示コードを味方には伝えつつ相手チームには悟られないようにするため、「正座」「入浴剤」などの連想ヒントをひねり出したり、相手側の連想ヒントの解析によって指示コードを推理したりする、チーム戦のゲームです。

ゲーム内容
できるだけ人数が揃うように2チームに分かれて、チームの勝利を競います。ゲームを通して、チーム内で1・2・3・4の番号に対応したキーワードをランダムでセットし、共有します。

カードを差すと文字が浮かび上がる
キーワードは、特殊なギミックにより、各チームのアナログコンピュータ風衝立のモニターにカードを差し込むことで浮き出る仕掛けです。
秘密の3桁を仲間に伝える
毎ラウンド、各チームの1人ずつが〈暗号化役〉となり、「1-3-2」など、数字3桁の〈秘密コード〉をカードで入手します。この秘密コードを、チームメイトに正確に当ててもらいながらも、一方で相手チームには悟られないための、「暗号化(=連想ヒント出し)」に挑戦します。

伝達の例
例として、番号に結びついた共有キーワードがそれぞれ、

1. プラスチック 2. スーツ 3. キリン 4. 緑(みどり)
だったとします。これは、チームメイト全員には見えていますが、相手チームには見えていないものです。
秘密コードは「1-3-2」でした。つまり「1.プラスチック - 3.キリン - 2.スーツ」です。
これを伝える連想ヒントとして「リサイクル、動物、会社員」を伝えれば、おそらくチームメイトたちは共有キーワードを照らし合わせて相談し、正確に「1-3-2」の解読に成功するでしょう。
解りやすいヒントはNG
しかしながら、このような安易な連想ヒントでは、相手チームに秘密コードを解読されてしまう危険も伴います。なぜなら、これらの連想ヒントは相手チームにも伝わり、ラウンドごとに正解コードも発表され、それらがシートに記録・蓄積されていくからです。
先の例の「リサイクル、動物、会社員」の連想ヒントで言えば、ラウンド終わりに正解コードが「1-3-2」だったことが発表されると、次のような番号と連想ヒントの関係が相手チームにも明らかになります。
1. リサイクル 2. 会社 3. 動物 4. (不明)
次のラウンドで、秘密コード「2-3-1」に対して、もし「ネクタイ、アフリカ、石油」の連想ヒントが出たならば、相手チームは先ほどの記録を参照し、次のように推理するかもしれません。
「ネクタイ」は「会社員」と同じものを指しているだろうから「2」。キーワードは「オフィス」とか「背広」ではないか?
「アフリカ」は「動物」と同じものを指しているだろうから「3」。特定はできないがアフリカにいるような動物だろう。
「石油」は「リサイクル」と同じものを指しているだろうから「1」。おそらく「油」や「プラスチック」であろう。
もしかしたら不明の「4」の可能性もあるが、蓄積情報がないので無視しよう。
よって、今回の秘密コードは「2-3-1」と推理する。
このように相手に正確にコードを当てられてしまうと、解読成功の証として相手に「盗聴成功チップ」を与えてしまいます。 このチップを2枚集めた時点で勝ちです。
こうならないように、相手にはコード推理を混乱させるような、かつ、共有キーワードとセットならば番号との対応がギリギリ判るラインの連想ヒントを考えていきましょう。
勝敗が決まるまで繰り返す
こうして、お互いのチームで、連想ヒントの生成→伝達→解読と相手チームの情報記録→推理を行ない、これを勝負がつくまで毎ラウンド繰り返し、チームでの勝敗を競います。
★ここがおすすめ
チームメイトの知識を想定しながらの「判る範囲でぎりぎり遠い」連想ヒントを出し合いながら、シートに記録してきた情報を元にチームメイトと相談しあうのが楽しいゲームです。
相手チームの番号とキーワードの対応を考え、とつぜん稲妻のようにひらめく「ねえ、これってもしかして○○のことじゃないのかな…?」に「あー、絶対それだ! 天才!!」と盛り上がります。とはいえ、そんな画期的なひらめきだったのに、どうやら間違っていて推理の迷路にハマったり、と、大人の語彙と抽象思考が存分に発揮された上でドラマが生まれます。
半導体出現以前のレトロなアナログコンピュータ風コンポーネントも魅力です。
とてつもなく面白い、じっくり楽しめる大人向けとして超おすすめです。
遊びやすい日本語版
キーワード440問のカードがすべて日本語化され、原版のフランス語版にあった「日本ではあまり馴染みがない」ものは、日本では馴染みがある近い位置付けのものに置き換えられています。
新パッケージ
2023年から黒いパッケージの新版を取り扱っています。これは、2018年から取り扱っているものからキーワードを全て一新し、よりわかりやすい説明書に改訂を加えた新版です。カードのデザインは同じですので、拡張セットも混ぜられます。
ペンシートセット
この『デクリプト』のロゴが入ったボールペン2本と100枚シートがセットになった『デクリプト:ペンシートセット』も販売しています。

ペンシートセット
拡張セット#01:レーザードライブ
ラウンドごとに〈色〉や〈映画タイトル〉などの伝達ヒントに対するジャンル縛りが設けられ、その縛りを遵守することで相手のキーワードを直接当てられるようになる拡張カードセット『デクリプト拡張セット#01:レーザードライブ』もあります。

デクリプト拡張:レーザードライブ
フォローアップ通知対象品
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製品情報
- メーカー :
- Le Scorpion Masqué(スコーピオンマスク, カナダ)
- 初版発行年 :
- 2018年
- 国内版制作 :
- すごろくや(日本)
- 販売元 :
- すごろくや(日本)
- 国内版発行年 :
- 2018年8月
- 箱サイズ :
- 159 × 230 × 52mm
- 内容物 :
- ついたて 2組, キーワードカード 110枚(440語), 秘密コードカード 48枚, 成功/失敗チップ 8枚, 記入シート 50枚, 砂時計 1本, ルールブック 1冊
- 説明書言語 :
- 日本語
- 製造国 :
- 中国
- JANコード :
- 4571345801103
- 定価 :
- 3960円(税込)
(旧Twitter)の声
デクリプト、めっちゃ面白い。チームに分かれて、相手にバレないように連想ゲーム
— エミユウスケ (@lf_emi) August 5, 2018
いくつもワードが重なると相手チームの答えが見えてくる…
買ったその日のうちに三回も遊ぶゲームは久しぶり pic.twitter.com/B6fVS7KJAa
デクリプト。
— 彼葉 (@hiyou_) August 19, 2018
相手の言葉を推測して、相手がそれを指すヒントを該当の位置にうまくはめていけば勝ち。言葉そのものを当てるのではないという仕組みがワードゲームにおいてエポックメイキングで、これは偉大な発明である。ありがとう!おめでとう!ワードゲーム大賞2018を授与する。◎ pic.twitter.com/jxEhjcbhKE
デクリプト、ようやく正規のルールで、四人プレイ。
— mor!_boardgame (@mori_boardgame) August 24, 2018
これは良いゲームですね…相当良い。
いや、かなり良いのでは…?
来月買おう pic.twitter.com/YdPytBM8M3
デクリプト面白かった。
— なかじ (@tada326) August 26, 2018
ルールは難解だけど、やって見るとすごく考えるところがあって、面白い。
終わった後のキーワードを当てっこする反省会も面白い。#岡山でボードゲーム pic.twitter.com/G5h0KVOO6x
●デクリプト
— コップレジェンド@翠丸/せかドラゼロ (@coplegend) August 27, 2018
チーム戦ワード当てゲーム。でもワードそのものは当てなくていいのがミソ。
コードネーム系のように考えすぎなくても、緩いヒントや捻り過ぎたヒントでも何とかなったりするのが意外と楽チン。これは新たな定番の予感…。
コンポーネント全体に行き渡るデザインの細かさは舌を巻きます。 pic.twitter.com/eAhYuXU9oV
暗号解読合戦「デクリプト」を3対3で。味方に伝えつつ敵側にバレない塩梅の暗号を探るワードゲーム。暗号を考える人がチーム内で持ち回りである点は大変良い。また、両チーム同時プレイで砂時計を使って待ち時間を減らす工夫もありテンポも良い。よくこのゲーム考え付いたなと思う。オモシロ。 pic.twitter.com/5oJ1cxaNbi
— さか (@ash_5588) September 2, 2018
◆デクリプト
— さとけん (@Myosotis0910) September 24, 2018
チーム戦で遊ぶコードネームに近しいゲーム。自他それぞれのチームのお題に対して答えを探っていく。
相手にバレず、味方には分かるようにというギリギリのラインでヒントを出すのが楽しい。
僕のヒントでチームを窮地に追い込んでごめんなさーい!#j2s pic.twitter.com/GlCAL5QagR
デクリプト(Decrypto)74/100
— フォーデイズゲーマー (@yuziroooou) September 25, 2018
秘密のコードを味方に伝えて、敵チームのコードを解読するコミュニケーションゲーム。配られたワードをコードの順番に従い連想ワードで発表する。コードネームと百科審議官のいいとこ取りをした感じ。ヒントを考えるダウンタイム以外の欠点が見当たらない。いいゲーム pic.twitter.com/uMfEC6N8rY
デクリプト、チームにわかるように敵にわからないようにキーワードを伝えあう面白いこれ! pic.twitter.com/CrZIkvoW7H
— らぐ@ (@lagrange4) September 29, 2018
デクリプト。5人。3:2のチームで対戦。30分。「自チームにはヒントになるけど相手チームには混乱になる言葉」をうまく見つけて敵の推理をかい潜ろう。相手チームのキーワードが徐々に判明していく謎解き感を手軽に楽しめる傑作コミュニケーションゲーム。今日も盛り上がりました。#ボドゲレビュー pic.twitter.com/sXKuIc9zE0
— jun1s@うずまきスイッチ (@jun1s) October 5, 2018
【DECRYPTO デクリプト】
— ンヌ (@nnucatan) October 11, 2018
敵側に見えないように暗号が描かれた懐かしいフロッピーディスクwを立て、その4つの暗号を味方陣営には分かるように、敵側には分からないように隠語で説明。両者ともにその暗号の順番を紙に書き、敵の暗号の順を解読する。遊ぶと分かる、何度も遊びたい脳汁ゲー!!!#ンヌj pic.twitter.com/iO1XuYbiWl
デクリプトってボードゲームすげぇおもしろかった。言葉連想系で一番好きだし買っちゃうか。
— 雨天決行事変 (@blockploit) November 4, 2018