険しい地形をつなげて開拓するゲームフィヨルド
- 作者:
- Franz-Benno Delonge
Phil Walker-Harding - イラスト:
- Beth Sobel
『フィヨルド』は、前半で地形タイルを共通の場に矛盾がないように配置してフィヨルド状の地形を広げつつ拠点を確保し、後半でその拠点から陣地を広げ、より多くの領土を確保するゲームです。
2005年に初版が発売された2人用名作ゲーム『フィヨルド』が4人まで遊べるように調整された新版です。
ゲームの流れ
ゲームは前半と後半に分けて行ないます。前半では地形タイルを共通の場に絵が合うように繋げ、その上に家を配置して拠点を確保します。後半ではその拠点から広げるように自色のバイキングを配置して領土を確保し、最終的なその配置数を競います。
前半が終わったとして、後半から見ていきましょう。
後半〜進出フェイズ〜
前半のタイルと拠点の配置が終わったところです。
1人1コマずつ、自分の拠点かバイキングに隣接している草原に手元からバイキングを配置していきます。
山岳や海洋、ライバルのコマを飛び越えての配置はできないので、盤面をよく観察してどこに配置すべきか見定めましょう。
上の画像のような局面で白の手番になりました。オレンジの星マークのタイル上にバイキングをおけば、手前の3タイルを確実に自分のものにできるでしょう。
このようにライバルの侵略を阻みつつ、自分の領土を確実に広げられそうな位置を探していきます。
全員がバイキングをおけるタイルがなくなったら、得点計算です。配置済みのバイキングを数えます。
上の画像では、配置済みのバイキングが最多である14個の白が勝ちです。
この後半の陣地取りを有利に進めるために、前半の地形タイルと拠点の配置を計画的に進めていく必要があります。
前半〜探索フェイズ〜
1人ずつ時計回りに、4枚の候補の中から1枚選んで、共通の場に地形の矛盾がないように配置していきます。
タイルを配置したあと、後半のバイキング進出の拠点となる家を置けますが、家は1人につき4個しかありません。後半の陣取りをよく考えて設置を判断しましょう。
拠点やバイキングを置けるのは草原のみで、雪の積もった山岳や海は草原を隔てる壁となります。この壁と入り組んだフィヨルド状の地形をうまく活用することが重要です。
追加要素:ルーンストーン
ここまでが基本のルールですが、特殊効能を持ったルーンを混ぜて遊ぶ追加ルールもあります。
ルーンは、全部で7種類。タイル上に置いてその周囲に置かれたコマの得点を高めたり、山岳や海洋を飛び越えてバイキングを配置できたりといった特殊な効能があります。
それらのうち好きなものを好きな組み合わせで取り入れて遊ぶことも、説明書に記載されているおすすめの組み合わせで遊ぶこともできます。
これらのルーンを追加することで、ゲームの戦略性が高まるのはもちろん、3人4人で遊んだ際のシビアさを突破する糸口を見出すきっかけになるでしょう。
クラシックルール
新版『フィヨルド』は3〜4人で遊べるようにタイルの構成やルールに調整が加えられていますが、2005年発売の2人用旧版と同じルールで遊ぶこともできます。
当時の面白さはそのままに、より幅広く楽しめるようになっています。
★ここがおすすめ
後半の広がりを鑑みて地形タイルを配置する計画性と、互いの狙いを読み合いつつ土地を確保していく状況判断が試されるゲームです。1度最後まで遊ぶと、前半でのタイルや家の置き方こそが重要だということがわかり、様々な戦略を試してみたくなるでしょう。
ルールがわかりやすく、誰でも5分程度の説明ですぐに遊べることも魅力の1つです。削ぎ落とされたルールの中に、大人が頭を悩ませて楽しめるような駆け引きが詰まっています。
じっくり集中して遊べる大人向けとしてかなりおすすめです。
クリップ実況解説動画『フィヨルド』
実際に遊んでいる様子を見ながら、ゲームの流れや魅力ポイントをじっくりわかりやすく解説する動画です。
ゲームのルールだけではなく、それぞれがどんな狙いでその一手を選んだのかといった細かい戦略までよくわかる動画になっています。ぜひ、ご覧ください!
すごろくやの日本版
すごろくやの日本版『フィヨルド』では、説明書の構成を英語版から大幅に見直し、より読みやすくわかりやすいように調整しています。
さらに、日本版説明書末尾にはよりわかりやすい独自のルーン効果早見表を付録として収録しています。
初版説明書の誤記訂正
2022年3月11日発売分の説明書内の図に誤記があります。日本語説明書5ページ下部の「探検フェイズ中の例」の図で、左端の白い住居が前面山岳のタイル上に置かれていますが、通常この配置はできません。
英語説明書では6ページの上部に同じ図があります。
フォローアップ通知対象品
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製品情報
- メーカー :
- Grail Games(オーストラリア)
- 初版発行年 :
- 2022年
- 国内版制作 :
- すごろくや(日本)
- 販売元 :
- すごろくや(日本)
- 国内版発行年 :
- 2022年3月
- 箱サイズ :
- 209 × 270 × 64mm
- 内容物 :
- 地形タイル 67枚(うち3枚は初期地形タイル), バイキングコマ 4色各20個, 住居コマ 4色各4個, 地形タイルを入れる袋 1枚, ルーンストーン 22枚, ルーン効果早見表 4枚, 説明書 日/英 各1部
- 説明書言語 :
- 日本語、英語
- 製造国 :
- 中国
- JANコード :
- 4571345800892
- 定価 :
- 5500円(税込)
(旧Twitter)の声
#ボードゲーム#ボードゲームカフェ#シンキングファクトリー
— クマさん工房 (@XXXkpopfanXXX) March 11, 2022
シンファクさんで、フィヨルドを初プレイ😆
タイル配置にとても悩ましく、後半バチバチの場所取りボドゲ🤣
う〜ん、面白い😊
次はもっと上手く置くぞ!
っと、中毒性あり😆 pic.twitter.com/SFdPCSjZba
・フィヨルド
— Dai (@Daisu_k2020) March 11, 2022
前半はヘックスタイルのカルカソンヌ。
但し、後半に向けて家の配置が超重要✨
後半は家から人がワラワラ出て来て、他のプレイヤーを邪魔しながら開拓に勤しみます。
駒が大きく、プレイし易い親切設計😊
絵柄を揃えるので、タイルも綺麗。
ルールも簡単だし、面白いです✨ pic.twitter.com/HzS2rJcGbi
初フィヨルド
— 部屋カギ (@gamepeaks) March 12, 2022
ルール簡単!戦略的パズル!
後半戦をにらみつつ、タイルと家コマを置くのが悩ましい🤣
テリトリーの奪い合い、削り合いが中心なのでカルカソンヌとは似て非なる作品👍 pic.twitter.com/8ygdxmmiad
フィヨルド
— ろくろく (@rokuroku_pso2) March 12, 2022
クラシックルールにて
このタイル配置と家の関係よく出来すぎてて感心する💯
シンプルでおもしろいよ pic.twitter.com/sKXpb9tQnq
フィヨルド 3人戦
— ゆい🌧 (@you_i7676) March 12, 2022
いいよフィヨルド。めちゃ良い。
常に場からタイル選べるようになったの良いね。クラシックルールもヴァリアントルールもルーン拡張も良い。
ルルブも読みやすい。
褒めるとこしかない。
何回でもやりたいゲーム。 pic.twitter.com/SYZduTM1Zo
第一部 探検して村を建てる
— ザ・ヌース (@nusfrog) March 12, 2022
第二部 領土拡大バイキング進出
『フィヨルド』二部構成🧊✨
オセロ好きだった層には突き刺さるゲームだと思います☺️
そして拡張をこういう順番に入れて遊んでねって7段階進化するゲーム🧊✨
これはプライスレス🧊✨ pic.twitter.com/amt4cyo5OG
フィヨルドは買って正解だった。全てにおいて丁度いい感。絶対買いだと思う。
— わかば長官 (@wakaba_bdg) March 13, 2022
あとタイルの海部分の加工めっちゃ良い。尊い。 pic.twitter.com/uh9yjFmB2n
フィヨルドさっそくプレイしたよおお!
— あき@人生というボドゲ30R目突入 (@nyanko0214) March 13, 2022
控えめにいって最高だった…
シンプルなルールなのに奥深さ尋常じゃないね!!?
そのほかにもすっっごく久しぶりのボドゲもプレイできて幸せいっぱいな1日でした(╹◡╹) pic.twitter.com/Ig2wvzVROA
日本一(自称)新・旧版「フィヨルド」を愛してやまないボードゲーマーのCOQ氏コンポーネント検証をするの巻
— COQ (@coqtbgl) March 13, 2022
番外編:新版に付属する日本語ルールは、ただの翻訳ではなく、わざわざ日本用に内容を出来るだけ解りやすく改訂しようとしたフィヨルド愛を感じる品。 pic.twitter.com/jegtABgY2s
フィヨルドのタイル、とても綺麗ですね!
— ボードゲームの隠れ家カンティーナ (@cantina_kagaya) March 13, 2022
くり抜くのもったいない… pic.twitter.com/GY3kcCko9E
新しくなったフィヨルドで遊びました。もともとすごく好きだったゲームが4人まで遊べるようになって嬉しいです。
— とうもころし爆裂種 (@MzcyaotVLJzjIGu) March 13, 2022
追加要素のルーンストーンも良い具合にフィヨルドらしいなぁという感じでよかったです。#猫 #ボードゲーム#猫とボードゲーム#猫とボドゲ#atmophwindow2 pic.twitter.com/u23vx0XJ7B
フィヨルド
— あるえす@ボドゲブログ (@sussussurs) March 13, 2022
プレイできました!
ハイクオリティコンポーネント
超簡単ルール
でも考えどころばっちりの実力勝負
これは我が家でもクリーンヒット!です。
ルーンを加えたルールも早く試してみたいですね。#夫婦ボドゲ pic.twitter.com/XQLK11CTxs