入札金貨を育てて竜討伐の師団を組織するゲームニダヴェリア
- 作者:
- Serge Laget
- イラストレーター:
- Jean-Marie Minguez
『ニダヴェリア』は、邪竜ファフニール討伐を目標に、各自、誰よりも屈強な自分のドワーフ師団を組織するため、手持ちの入札コインを使って優秀な戦士たちの選抜を競り勝ちつつ、入札コインそのものも少しずつアップグレードさせることで、計画的に選抜を競り勝てるように運用するゲームです。
ゲーム内容
ニダヴェリアの我がドワーフ王国は、邪竜ファフニールの復活により脅威にさらされています。王の命の下、最強の部隊を作り上げなければなりません。
各自、王国の指揮官〈エルヴァランド〉として、優秀な戦士を集めて最高の師団を結成することを目指します。王国の「宿酒場」3箇所に集う屈強なドワーフ戦士たちを見定め、より高額な金貨を提示した指揮官から選べる〈入札〉によって、自分の師団に次々と迎え入れていきます。
ドワーフ戦士の選抜戦略
ドワーフ戦士たちには、〈戦士〉や〈狩人〉などの「クラス」や「勇敢値」「階級章の数」といった固有のステータスが設定されています。獲得したこれらの戦士のカードは、自分の手元にクラスごとの列を作っていきます。
このクラス列ごとに勇敢値の合計が評価されますが、クラスに応じて得点評価条件が異なるため、どのクラスを手厚く集めるのか、ライバルが集めようとしているクラスと被っていないか、などの見極めが重要になります。
一方、5種類のクラスを満遍なく揃えることで、共通の場から特別な効能を持つレジェンドクラスの英雄を迎え入れられます。
このレジェンドクラスの英雄を狙って満遍なくクラスを狙うのか、それとも特定のクラスに的を絞って集めるのかが悩ましいところです。
入札コイン育成システム
狙った戦士を優先して獲得する「入札」に使うコインは、ゲーム開始時、各自に与えられた少額(0〜5)のたった5枚だけです。さらに、入札では、宿酒場3箇所分の入札コインをあらかじめ仕込んでおいて勝負しますが、結果がどうあれ〈消費〉することはありません。このため、誰がどの入札タイミングで「強い」額面を出してくるのかの駆け引きを行なうことになります。
しかし、この入札でのよりよい戦士獲得を諦めて、額面「0」のコインを提示すると、特別な「コイン強化」アクションが発生し、手持ちの5枚のうち「入札3回に割り当てなかった」残り2枚のコインの額面がアップグレードします。
アップグレードすると、そのコイン2枚の額を足した額面のコイン1枚を手に入れます。例えば、2と5を捧げて7を入手する、といった具合です。しかし、代わりに、その元になった2枚の〈高額のほうの1枚〉を失ってしまいます。ゲームを通じて、手持ち枚数は5枚から変化しないのです。
このコインのアップグレードにより、「絶対に勝てる額面での入札」の機会を得ることになります。さらに、このアップグレードをくり返すことにより、コインはどんどん高額へと育っていきます。とはいえ、このコイン育成ばかりを狙っていては、肝心の優秀な戦士が手に入りません。場の候補の戦士たちを見定めた上で、誰が入札し、誰がコインの強化をするかを判断しなければならないでしょう。
ゲームの終了と勝敗
こうしてゲームを続けていき、中間評価による褒章獲得の機会を1度だけ経て、宿酒場用のドワーフ戦士カードの山札が尽きたらゲーム終了。師団の総合評価や、コインの総額、英雄によるボーナス点などの総合得点がもっとも高い人が勝ちです。
★ここがおすすめ
ライバルたちの師団構成状況と、場の候補の能力を見極め、各自の狙いを把握した上で、手持ちコインの「計画的な入札配分」を探るのが楽しいゲームです。また、コインの育成をうまく運用することも醍醐味のひとつで、いかに抜きんでた「一歩先」の額面をキープするか、また、入札を諦めてどの額面のコインを「素材」にするのか(=安い額面を素材にしても育ちにくい)、など、新鮮な計画と運用の楽しさを味わえます。
状況に応じた作戦をあれこれじっくり考えるのが楽しい、大人向けとしてかなりおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
初版説明書に誤訳あり
【2020.9.8追記】この『ニダヴェリア』国内版の初版説明書にルールの誤訳があることが判りました。詳しい内容と対応内容はこちらの記事をご覧ください。
ルール補足
- 0コイン入札でのコイン交換は追加行動であり、ルールに沿って落札手番順でドワーフを徴兵するのは変わりありません。
- 英雄イズンの効能は、カード表記と説明書で異なるように見えますが同じです。カードに記載されている「+2」は「各階級章の数値に+2する」を意味します。
- 説明書P.11下部、宝物庫にコイン交換対象が無かったときの「1つ高い値」の「1つ」は、「数値が1高い」ではなく「1段階上」のことですので、「より上」があればそれを獲得します。言い換えれば「宝物庫にある額面以上の最小値」です。「低い」の判定も同様です。
- 説明書P.7, P.24の、戦士の最高額コインボーナスが得られる条件は、「勇敢評価値の合計」は誤りで、正しくは「階級章の個数合計」です。
フォローアップ通知対象品
「フォローアップ通知」にぜひご登録ください。この商品のタイトルキーワードをフォロー(自分用に選択)しておくと、この商品に追加情報があったときにだけピンポイントで続報をお知らせする、たいへん便利な通知サービスです。
製品情報
- メーカー :
- GRRRE Games(グーアゲームズ, フランス)
- 初版発行年 :
- 2020年
- 国内版制作 :
- すごろくや(日本)
- 販売元 :
- すごろくや(日本)
- 国内版発行年 :
- 2020年8月
- 寸法 :
- 250 × 250 × 76mm
- 内容物 :
- カード 118枚, 個人ボード5枚,宿酒場の看板 3枚, 宝石交換マーカー 3枚, 宝石トークン 6個, コイン60枚, 王家の宝物庫 1組, カード立て 4個, 得点メモパッド 1部, 説明書 1冊,
- 説明書言語 :
- 日本語、英語
- 製造国 :
- 中国
- JANコード :
- 4571345800649
- 定価 :
- 4950円(税込)
(旧Twitter)の声
老舗ニュースサイトGigazineさんに、9月4日新発売の『ニダヴェリア 日本語版』のていねいな紹介記事を上げていただきました。
— すごろくや (@sugorokuya) August 31, 2020
> どういった師団にしていくか、どの英雄を徴兵するかを考え、うまく入札するのは非常に面白く、それゆえにサクサクと何周もプレイしてしまったhttps://t.co/PJIItVuBUn
すごろくやさんの新作ボードゲーム『ニダヴェリア』。5枚のコインをグレードアップさせながら、優秀な傭兵を雇っていく競りゲーム。
— はとまめ@ぼくとボドゲ (@boku_bodo) September 5, 2020
雰囲気が高まるコンポーネントもシンプルなカードもすごく良い😄 pic.twitter.com/1qmwQwqQUT
二ダヴェリア(初)
— ぼーず(勝利点) (@bozontheboard) September 5, 2020
5種類のドワーフ+αのセットコレクション。
競りゲーと称されるのを見かけるが、硬貨の形をしたワーカーでドラフト順を決め、どれだけ弱くてもカードが1枚取れる。硬貨は消費されないので、競りゲー苦手な人でも安心して遊べる。並行して行う硬貨強化のやりくりが楽しい。→#bozbg20 pic.twitter.com/vPExDInXRx
今日は、しゃけ千代さんの会に途中まで参加。最初は、ニダヴェリアを5人で。同時プロットなので、サクサク進む。やはり満遍なく集めたプレイヤーが勝ったので、戦略の幅は広そう。 pic.twitter.com/McbJhouNSo
— 𝔻𝕌𝔹𝔻𝕌𝔹 (@GoDubDub) September 6, 2020
「二ダヴェリア」初プレイ。これは面白い!流石はすごろくやだ。重そうであっさり。5色集めて特殊カードを入手するか、色を決めて同じ色を集めるか。そしてコインの価値をいかにしてあげるかが超楽しい。意外と場所取るのと特殊効果が覚えきれないのが難点か?繰り返し遊びたいねぇ。買おうか迷う。 pic.twitter.com/2ccP7NqV6M
— 阿曽山大噴火 (@asozan_daifunka) September 9, 2020
ニダヴェリア
— 鹿児島みんなでわいわいボードゲーム会 (@Bob33555) September 10, 2020
龍討伐の為の最強のドワーフ師団を作るゲーム✨
なるほどなるほど❗
ゲーム自体もサクサク進むし、悩ましいし、とても良いですね🎵
410対398で負け💦
5兄弟中4兄弟取らせたのが不味かったか?😅#ボードゲーム #ボドゲ #鹿児島 pic.twitter.com/IeK5PiPebA
ニダヴェリア
— こうりゅう (@shuger2) September 12, 2020
ドアーフを集めつつ競りに使うコインも育てる。点数のための縦のセットコレクションと、特殊効果の横のセットコレクションどちらも見据えつつブラインドで値付けするのが悩ましい。よくバランスがとれており、しっかりゲームした気持ちになれてしかもそこそこ早く終わるいいゲーム。 pic.twitter.com/hOMfzEDgrh
『ニダヴェリア』🔰
— わっきー (@Platinum955) September 12, 2020
5色のカードを集めて得点を競う。カードの獲得は競りで、と言っても獲得順を決めるだけなので、round毎3回の6roundで最低18枚のカードは貰える仕組み。競り用コインは最初は共通やけど、コイン強化の仕掛けが良く出来てて面白いね!そんなに悩まず爽快に遊べる良いゲーム。 pic.twitter.com/x4VYkXuiN6
奥さんと 2 人で #ニダヴェリア 。
— あーる (@craftsmanHiro) September 13, 2020
285 : 296 で負けた。
競りが前面にありつつ、セットコレクションとバッティング、コインの成長といろいろ要素ある。
でもうまくまとまってて遊び易い。
唯一複雑な点数計算はアプリでサポートと、スキがない。
おもしろい。#ボードゲーム https://t.co/wRctS4jkFA pic.twitter.com/cLDNvf7994
ニダヴェリア 初プレイ4人戦
— やすやす (@yas240ka) September 13, 2020
5色カードのセットコレクション。人数分のカード×3回の競りを6ラウンド。競りは3回分事前プロットで、条件によって残した2枚のコインの価値を合算した新しいコインが得られる。競りに使ったコインは無くならず最後に得点となる。北欧神話テーマも素敵な軽く遊べる逸品😊 pic.twitter.com/sx4Bhk7nGn
二ダヴェリア
— SB (@blacksabo10) September 14, 2020
最強の軍団を編成するため、ドラフトで戦士をスカウト!
欲しいカードを得るには高額コインが必要だが、昇格するにはどこかで「0」を出さなきゃいけないジレンマ。
カードは全て公開情報なので妨害も多々あり、思うようにいかない場面も。
得点計算はアプリがオススメ。
とても面白い^_^ pic.twitter.com/bBCFV28gvX
レビュー:ニダヴェリア/Nidavellir(ブログ記事)https://t.co/skABc0G44K
— TakeWatch (@TakeWatchGo) February 23, 2021
ニダヴェリアは遊びやすい45分級の新作
ライトな取り回しの良さとゲーマーを楽しませる要素群が両立されており、長く愛される定番となりうるポテンシャルを感じさせる