すごろくやスタッフインタビュー
翻訳・制作 中村 有以(なかむら ゆい)
プロの翻訳者としてのキャリアを活かしながら、すごろくや製品の制作に携わる中村。
ルール翻訳の難しさや、分かりやすいルール作りのための工夫などについて話を聞きました。
語り手
中村 有以(なかむら ゆい)
フリーの翻訳者、多言語翻訳会社勤務を経て、2019年すごろくや入社。
過去の訳書に『神秘のクジラ イッカクを追う』(原書房)、『ミルキーブルーの境界』(早川書房)、
『うごかす! めくる! 宇宙』(パイインターナショナル)、『ダンボ』(以上小学館)など。
すごろくや入社後は、「だいぼうけんに でかけよう」シリーズの『フォボスのほしめぐり』、
『アトランティスのはっけん』、『たいようのだいち』を丸田と共訳。
「だいぼうけんにでかけよう(※)」シリーズをはじめ、目下すごろくや制作品の翻訳の大半を担っている
中村さんにお話を聞きます。
最初にかんたんなプロフィールをお願いします。
(※フランス発の、分割ページで物語が変化するゲーム絵本シリーズ)
中村有以(なかむら ゆい)です。
40歳で、神奈川の南足柄という街出身です。「金太郎」の故郷というのが売りのところです。
金太郎というと、あの金太郎ですか?!
はい、あの金太郎です!
近くに「足柄山」という山がありまして…
あ、なんだか歌で聞いたことがあるような…
じゃあ、足柄山に登ったこともありますか?
はい、遠足で登りましたね!
金太郎と共に育った中村さんですが、いまやすごろくや制作品の翻訳をほぼ一手に担ってもらっていますよね。
一手にというほどではないですが、ローカライズ品を中心とした翻訳に従事しています。
中村さんが入社する前は、色んな人で手分けしてやっていたんですよ。
それぞれ別の担当業務を抱えながら、その合間で翻訳をする感じで…
なので、プロの翻訳者にお任せできるのは非常に助かっています!
いえいえ、皆さんいろいろな業務をこなしつつですから、その中で翻訳をするのはとても大変だったろうなと思います。
そうですね。翻訳はかなり集中力を必要とする作業なので…
とはいえ、中村さんも業務は翻訳一筋、とはいかないのがすごろくやですが(笑)
さて、皆さんに同じ質問をしているのですが、いちばん好きなボードゲームは何ですか?
好きなゲームはどんどん増えているのですが…
あえてひとつ挙げるなら「デクリプト※」ですね。
(※連想言葉による暗号化と解読を行なうゲーム)
デクリプト!いいですよねぇ…
やはり「言葉」が好きだからでしょうか?
そうですね、言葉を使って考えるのが楽しいです。
しかも、自分の番と相手の番で考えることが違うので、常に面白いという…
裏を返せば頭を使ってめちゃくちゃ疲れるという(笑)
ヘトヘトになりますけど、そこがいいんですよね…
そして、「こういうゲームだよ」と説明するのが難しいゲームでもあります。
そうですね。店頭でもお客様にどう説明したら分かりやすいだろう、といつも考えるゲームです。
未だに正解がつかめないというか、もっとうまい説明ができるんじゃないか、と思わされるという。
つい「とりあえずやってみましょう」と言いたくなってしまうゲームですね。
でもその「ちょっとやってみよう」のための説明も難しいという……
ただ、そのハードルを乗り越えると、ドハマリする人がとても多いとも思います。
発売からかなり時間が経ってますが、今でも「面白いです」というお声はよくいただきますね。
さて、「デクリプト」を好きな中村さんですが、すごろくやに来る前のお仕事を改めて教えてもらえますか?
はい、10年ほどフリーの翻訳者としてお仕事をした後、翻訳会社に入りました。
そこで翻訳者との仲介やチェックの仕事もしつつ、自分の翻訳もやっていました。
本当に翻訳一筋のお仕事をされてきたということですね。
やはり翻訳が好きだからでしょうか?
はい、好きですね。もともと本が好きなのはもちろんですが、調べ物をするのも好きなんです。
書籍を翻訳するときって、事前に関連する書籍を読み漁って、調べ物をたくさんするんですよ。
とても大変なお仕事だと思いますが、本と調べ物が好きであれば天職かもしれませんね!
今までどんなジャンルの本を訳してきたのでしょうか?
本当に「なんでも」ですね。フィクションからノンフィクションまで……
それこそ「俳句」の本なんかもありました。
俳句?!
はい、これはチェックの案件だったんですが、英訳した俳句をチェックするというお仕事で……
俳句を英訳……いったいどうやるんでしょう?!
英語で五七五を再現するのは難しそうですよね。
もちろん五七五ではないんですが、英語にもリズムがあって、それに合わせるらしいんですよ。
実際の翻訳はネイティブの方がされて、私はそれをニュアンスが損なわれていないかチェックするという。
俳句が世界に輸出されているんですね……!
そうなんです、面白いお仕事でした。
自分の翻訳では、チャンスが有ればなんでもやる、という感じでしたね。
この辺は珍しいかも、というものはあったりしますか?
そうですね、いちばん最初にやったのは「星占い」の本でしたね。
結構需要があって、毎年新しいものがたくさん出るので……。
初心者というか、初めての人でも任せてもらいやすいんです。
なるほど!既にジャンルとして確立しているからなんですかね。初めて知りました!
翻訳ネタが面白すぎて最後までその話だけで終わっちゃいそうな(笑)
占いの種類もすごくたくさんあるので、当時は語れるぐらい詳しくなっちゃいました。
相当資料も読みましたし、やはり本を読むのが好きでないと辛いお仕事かもしれません
そういう意味では、中村さんは既に「好き」を仕事にされていたのかな、とも思えます。
ボードゲームという、ちょっと別の世界に方向転換を考えたきっかけは何でしょうか?
40代を前にして自分の今後の人生について考えたとき、ものをつくる過程にもっと深く関わりたい
と思うようになったんです。
書籍の世界も大好きでしたが、もっと視野を広くして、
自分が好きな「世界中のおもしろいものに触れる」「調べごとをする」
ことができる場所を……を考えてみて。
その中で、「ボードゲームなら、一生好きになっていけそう」と思いまして…。
そう思ったのは、何かボードゲームを遊んだことがきっかけなのでしょうか?
そうですね、子どものころに「ラビリンス」や「スコットランドヤード」で遊んだというのもありますし…
実は、元々すごろくやのことをずっと知ってはいたんですよ。入社する10年前くらいから……
10年前!?結構前から知っていますね。僕は7年前に入社する直前まで知りませんでした(笑)
あ、そうなんですね!
永田さんは何ですごろくやを知ったんですか?
今はもう無いんですけど、昔リクルートがやっていた「はたらいく」っていう求人サイトで偶然見かけたんですよ。
わたしはビデオゲームの「MOTHER(※)」がきっかけで……。
MOTHERのことを調べていたら、丸田さんとすごろくやを見つけて、という。
(※コピーライターの糸井重里氏が手掛け、任天堂が発売したファミコンソフト)
あ、MOTHERルートですね(笑)
MOTHERをきっかけにすごろくやにたどり着いてくださるお客さんも結構いらっしゃいます。
更にその後伊集院光さんのラジオでも紹介されているのを聞いて……
あ、そのルートでいらっしゃるお客さんも多かったですね!
それ以来ホームページはずっとチェックしていて、イベントなんかもやってるなぁ……って。
でも10年ぐらい来る勇気が出ず(笑)
10年間こっそりストーキングしてたわけですね……!
お店に行ったら緊張しちゃいそう……と思って行けなかったのですが、転職を考えるときに改めて思い出しまして。
それで転職を契機に、10年越しでようやくすごろくやのお店に来たというわけですね(笑)
たしか求人募集をしていないときに、突然メールを頂いたような気がします。
というかそのメールを見て「これは凄い人が来た」って言って面接手配したのは僕です!
さっきも言ったように、それまでは「兼務」で翻訳をこなしてきたわけですが、
ちょうど市場の裾野が一段と広まり始めた時期で、わかりやすい説明書の需要はますます高まると思っていて。
とはいえどうしよう……と悩んでいたところに、本当に「渡りに船」の応募だったと記憶しています。
ちょうどラッキーな時期に応募したんですね。
面接の時にめちゃくちゃたくさんの本をドサッと出していただいたのをまだ覚えています(笑)
クジラの本もありましたよね?
はい、イッカクの本ですね。
実際にすごろくやに来てみたり、中で面接を受けてみてどんな印象でしたか?
いろんな人たちがいて、みんな話し上手で愉快な人達だなぁと。
こんなふうにゲームの説明やお客さんへのお声がけを自分でもできるのだろうか?とちょっと不安になりました。
自画自賛感が出ちゃいますが、事実なのでそのまま記事にしておきますね!(笑)
実際に入社して働きはじめて、大変なことはありましたか?
最初は店頭や通販の業務に従事したのですが、業務のスピード感に驚いて、ついていけるのか…と(笑)
でも店頭や通販というすごろくやの根幹的な業務を体験できたことが、今の仕事にも活きていると思います。
すごろくやはどのポジションで入社しても、店頭や通販といった基本業務は研修として従事することにしています。
縦割りの予防にもなりますし、どの業務の先にも「お客さま」がいらっしゃるという意味では共通なので。
あ、あとこれはぜひ言っておきたかったのですが、応募するにあたって、
ゲームの「制作」から「小売」まで一手に扱っているのは魅力的でした!
自分で良いものを見つけてきて、製品化して、販促方法も考えてお客さんの手に届けるところまで
できるなんて最高じゃん、っていう。
そうなんですよ!業界を問わず一連の流れを全部やっている会社ってそんなに多いわけではない気がします。
やはりメーカー、問屋、小売……といった機能に特化するのが割と一般的な印象です。
翻訳をしていた頃にも、制作の最初の段階からお客さんの手元に届くまで関わるということは、
やはりなかなかできなかったので。
すごろくやだと、自分がいいと思ったものだとか、あるいは案件の本当に最初の段階から関われるのが良いです。
その分「兼務」も多いので大変ではありますが(笑)
自分が翻訳したり制作に携わったゲームを直接お客さんに販売できる機会があるのは、本当に嬉しいですよね。
さて、今はすごろくやの翻訳・制作業務をかなり手広く引き受けて頂いているわけですが、
中村さんの考える「すごろくやの制作ゲームの特徴」ってどのへんにあると思いますか?
自分たちが本当に「面白い」と思ったものをお客さんにも遊んでいただきたい、という気持ちで作っているところと、
それゆえに本当に細かいところまでこだわって、何より丁寧さを意識しているところだと思います。
「これぐらいでいいや」という雰囲気が無いですね。
そうですね、自分たちが「いい」と思っているからこそ、制作の過程でそれを喪うようなことがあってはならないぞと。
そういう緊張感みたいなものはありますよね。
自分たちが本当に「好き」なものを扱っていこう、という気概は日々感じています。
確かに、そこはシビアに選んでいますよね。
親密なメーカーさんのゲームだからといって、全部取るわけではないですし。
そして「扱うぞ」と決めたゲームは大半が海外製なので、翻訳作業も必然多くなっていくわけですが、
中村さんの中で、一般的な書籍の翻訳とはここが違うなぁ、というところはありますか?
書籍だと、原語版を読んだときに、原語ネイティブの方が感じることを、
日本語で読んだ方にも余すところなく伝えられたら理想的、と言われたりするのですが、
説明書の場合は少し違って、原文どおりであることよりも、「本当はこう伝えたかったんじゃないか」というところ
を先読みして伝える必要があるというか…。
確かに!文学の翻訳が「余さず」だとしたら、おこがましい言い方かもしれませんが、
説明書の翻訳は「補完」の要素もある気がします。
書籍に比べて、読んで解釈して、アウトプットするときの「幅」はとても広くなるな、と。
英語を「翻訳する」部分と、ゲームの手続きをきちんと理解できるように「補完する」部分の両面がありますよね。
文章のプロである作家が書く書籍と、ゲーム制作のプロではあるけれど、文章のプロではない人が書く説明書、
という違いもありそうです。
そうですね。だから原文を読んでもわからないところは、メーカーさんにも問い合わせたりして。
何ならその先の原作者さんに聞いたりもしますよね(笑)
あ、でもそれはびっくりしました!原作者さんがすごく快く答えてくれるじゃないですか。
確かに!色々細かく聞いても、嫌な顔をされたことは一度もないですね。
「こちらも理解が深まったよ」とか、更には「日本ではこうしたらどうかな?」みたいな提案を頂けることもありますね。
こちらも真摯にぶつかれば、向こうもそれに応えてくれるのは嬉しいですよね。
国とか言語の枠組みを超えて「楽しい」を届けるために一緒に頑張ろう!的な。
「お互いボードゲーム好きなもの同士だもんね」っていう共通理解がある気がしました。
書籍の翻訳をしていたときは、著者の方に質問するというのは、なかなかハードルが高かったので……。
あ、そうなんですね!
間にすごく色々なエージェントさんなどが入っているので、基本はそこを通してという感じで。
なので、びっくりです。
こっちはめちゃくちゃフランクに直でメールしたりしますからね(笑)
そうそう、メーカーから返信があったと思ったら「この名前作者さんじゃん!」みたいな。
あ、それ僕もあります!作者さんの名前の発音を聞いたら、ご本人の肉声が返ってきました(笑)
業界の規模もあるのでしょうが、アットホームな感じがありますよね。
あと説明書って、黙読だけじゃなくて「誰かが読み上げて、みんなで聞く」という機会も多いと思うんです。
なので、何度も説明書を声に出して読んで「耳だけで聞いてわかるかどうか」をすごく気をつけています。
とても難しいですけど……
難しいですよね。何度も自分の翻訳を直しているとどんどんゲシュタルト崩壊していきます。
だからこそ、すごろくやでは発売前に必ず「初見」の人にチェックしてもらう、
という仕組みを採用しています。
本当にこの「初見チェック」には助けられていますね。
人から指摘されると「あ、たしかに!」っていう気づきが多いですよね。
ボードゲームに慣れるほど、ルールに明言されていなくても自然と補完できてしまう部分があるのかもしれません。
ありますあります。「この場合はこうなんだろうな」って無意識に……。
この「補完」は良し悪しで、ちょっと複雑なゲームでも「ああ、これはこういうことだな」
という理解の助けになることもありますし。
逆に、初めて遊ぶ人にとっては分かりづらくなっている、ということを見落としたり。
はい、そこは気をつけるようにしています。
僕らも入社時は複雑なゲームの手続きがまったくわからなかったのに、いつの間にか経験が蓄積されちゃってますね。
人間の脳みそというか、学習能力はすごいなって思いますね(笑)
入社した時は分厚いゲームの説明書は「別世界」という感じでしたけど……。
今はわりとスラスラ読めちゃいますよね?(笑)
でもどんなゲームも、誰かにとって「人生で初めて遊ぶゲーム」になる可能性がありますからね。
そうですね。「はじめての人」を意識した丁寧さ、というのはすごろくやのこだわりの一つだと思います。
そこは今後も大切にしていきたいですね。
さて、そろそろインタビューも終盤なので、お約束ですが「業務の中でやりがいを感じる瞬間」を教えてもらえますか?
それはもう……常に、ですよね(笑)
そこをあえて「特にここが」を切り取って頂けると!
そうですね、「ザ・キー(※)」のような、「情報の整合」を確認するような案件もやりがいがありましたし……
(※ドイツHABA社の発行する、断片情報を収集して事件の解明を競い合う推理ゲーム)
ああ、あれは大変ですよね……!「だいぼうけんにでかけよう」シリーズはどうでした?
逆に「だいぼうけんにでかけよう」は書籍のノウハウがかなり活かせたので、苦労したという印象ではないのですが、
やはり、子ども向けゲーム全般で「短い言葉で、子どもでもわかるように」という言葉選びが難しいです。
元の説明書にもそれほど詳しく書いてなかったりすることも多くて。
実は子ども向けゲームの方が翻訳には気を使いますよね。
はい、読み手がどのように受け止めるか、ということに色々思いを致すように気をつけています。
読みづらくならないように、でも助けになるような情報をうまく添える、というのが難しいですがやりがいがあります。
これから盛り上がるぞっていう手前で、そのアシストができるのって「ロマン」だと思うんですよね!
確かに!ゲームを遊ぶ前って一番気持ちが高まっていますよね。
これから何か楽しいことがはじまるんだ、っていう。
そうなんですよ。せっかくワクワクしてもらっているので、その興を削がないようにしたいです。
もし説明書が分かりづらかったら「やっぱやーめよ」になってしまうかもしれないわけで。
買ってきたゲームを開けて、これから遊ぶぞっていう瞬間はある意味「最高潮」ですもんね。
その期待を「実践」に向けて円滑に進めていけるような説明書ができたら最高ですよね。
理想としては、説明書を読み終わったら「これめっちゃおもしろそう!」って盛り上がってくれると(笑)
本当にそうですね。
そのために情報をモリモリに盛ればいい、というわけでもないのが難しいところです。
先回りして書きすぎると「これって何のことを言っているんだろう?」にもなっちゃいますし。
逆に足りなくても困っちゃいますしね。
最適な情報量と、その提示のタイミングが何より大事ですね。
ボードゲーム自体はもちろん、その説明書もある意味「知的生産物」の最たるものだなぁと思います。
英語力はもちろん要りますが、それ以上に日本語力が問われるんじゃないかなと。
本当にそう思います。ボードゲームにある程度詳しければ、英語を読み解くだけなら何とかなると思うのですが、
読み手の気持ちに思いを巡らせながら「誰にとってもわかりやすい」を目指すとなると、とても難しいです。
そうですね。「カードをプレイします」って言われても、「どこにどう出すの?」みたいなことがありますからね。
自分の前に出すのか、机の真ん中に出すのか……。遊ぶ人の立場を考えて、具体的な情景を想像する必要がありますよね。
ことほどさように難しい翻訳ですが、より質の高い翻訳のために努力されていることはありますか?
色々なゲームの説明書を読むようにしています。言い方や説明の順番など、参考になることが多いですね。
考えると、ゲームの数だけ説明書の数がありますもんね。そう思うと一大翻訳業界ですよね。
はい、そうしてあちこちでゲーム好きな翻訳者さんが、それぞれこだわりを持って色々な翻訳をされていますね。
「正解」がある世界ではないので、そういった色々な翻訳を読むことは本当に勉強になります。
もちろん「完璧」な説明書は存在しないにしても、そこに近づけるように頑張りたいですよね。
では締めの質問1つ目として、中村さんにとって「すごろくや」とは……?
私はこれまであんまり「推し」が無い人生を送ってきたんですが……
ええ、そうなんですか?!
すごろくやは私にとっての「推し」ですね……!!
中にいる人が言うのは変かもしれないけど、私はすごろくやもすごろくやの人たちも大好きなので、
もっとその魅力を広く伝えていきたいです。
なるほど……!!その魅力の源泉ってどのあたりにありそうですか?
ゲームをやったことがない方も含めて「ウェルカム」という雰囲気に満ちているところでしょうか。
「いっぱい楽しいゲームがあるよ!一緒に遊ぼうよ!」っていうような。
そこは意識的にそう思って頂けるように努力はしている部分ですね。
よく「誰向けのお店なんですか?」って新入スタッフにも聞かれますけど「全員だよ」っていう。
そう言うとみんな戸惑うんですが、「誰にとっても開かれたお店、会社でありたい」という理念は大事だと思っています!
逆に、ここはもう少し頑張らないといけないな、と感じるところはありますか?
そうですね、「誰にとっても」と言いつつも、そもそもボードゲームを知らない方にどうやったら繋がれるのかという。
そういう方たちに「ボードゲームっていいものだよ」という声をどう届けるか、というのが難しいなぁと思います。
これだけエンタメの選択肢が多くて可処分時間を奪い合う時代の中で、やはり難しい課題ですよね。
すごろくやはもちろん、ボードゲームに関わる主体全てにとっての本来的な課題なのかなと思っています。
さて、これが最後の質問ですが、すごろくやで働いてみたい方にメッセージをお願いします!
ボードゲームにまつわることを何でもやっていて、何でもやれる会社なので、
すごくアイデアの出しがいがある会社だと思います!
確かに、わりとなんでもやってますね(笑)
本当に、これまでの人生で経験してきたことが、思わぬ形で役に立ったりしますね。
自分の専門じゃないことも「こうかな?」と提案すると、色んなバックグラウンドを持った仲間たちがいるので、
想像もしなかったような形で実現したりする、刺激的で面白いところです!
何か打てば「カンカンカーン!」って超響く会社ですよね。普通こんなに返って来ないんじゃないかな(笑)
ボードゲームを通じて世の中を楽しくしたい、という共通のベクトルを持つ仲間が揃っているのは大きいと思います。
また新しい仲間が増えて、お互いに刺激を与えられればいいなと思っています。
ありがとうございました!